診療内容
弱視
弱視とは、何らかの原因で視力が発達できなくなった状態です。人間の視力は、光の刺激を受けて、ものを見ることを通して成長していき、8~10歳くらいに完成します。
視力検査では、裸眼の視力と、一番合った眼鏡で近視・遠視・乱視をのぞいた、最高視力(矯正視力)をはかります。
弱視は、矯正視力が出ない状態をいいます。
たとえば裸眼視力が0.01でも、矯正視力が1.5であれば弱視ではありませんが、裸眼視力が0.3でも、矯正視力が0.7であれば弱視という診断になります。
原因
弱視の原因はいくつかあります。
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屈折異常弱視
弱視の原因でもっとも多く、極端に遠視・乱視(まれに近視)がつよいために弱視になります。目の奥の網膜に当たる光の量が不十分で、ぼやけた映像しか脳に送られません。その結果、視力の成長がさまたげられます。 -
不同視弱視
左右の目の度数の差がつよすぎる場合、弱視になります。視力の良い方の目ばかり使って、ものを見る習慣がついてしまいます。視力の悪い方の目が使われないために、視力の成長がさまたげられて、視力の差が開いていきます。 -
斜視弱視
斜視があると、斜視がある目を使わない方が、二重に見えず楽なので、斜視がない目だけで見る習慣がついてしまいます。その結果、使われない斜視がある目が弱視になります。 -
形態覚遮断弱視
目の奥の網膜に光を伝えるのを遮る病気があると、弱視になります。
まれにはなりますが、先天的な白内障・眼瞼下垂・角膜混濁などが原因になります。
症状
弱視の症状は、目を細めて見る、まぶしがる、片目つむりをする、片目をかくすと嫌がる、ものに近づいて見る、視線がずれる、首や頭を傾けてものを見る、などです。
治療
弱視の治療は、なるべく早く始めた方がよく、小学校に上がる6歳までに始めることがのぞましいです。8~10歳で視力・視機能が完成してしまい、それ以降は治療に反応しにくくなるためです。
治療はそれぞれの原因に対して行います。
屈折異常弱視、不同視弱視では、遠視・近視・乱視を眼鏡で完全に矯正することが治療の基本です。
不同視弱視では、視力の良い方の目を隠すことで、視力の悪い方の目を刺激させて、視力の成長をうながす、遮蔽治療(アイパッチ)をおこないます。
アイパッチが難しい場合、視力の良い方の目に、瞳孔を開き見えにくくする目薬をさす治療法もあります。
またオクルパッドという最新治療法もあります。これは、弱視のある目だけ使ってコンピューターゲームをさせることで、アイパッチと同等の治療効果がえられる治療法です。アイパッチのような精神的負担がなく、続けやすいことが特徴です。
斜視弱視・形態覚遮断弱視では、原因となる病気の治療・手術をおこないます。
診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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午前 9:00〜 13:00 |
○ | ○※2 | ○ | ○ | ○ | ○ | / |
午後 15:00〜 18:00※1 |
○ | / | ○ | ○ | ○ | / | / |
※1 夕方の受付は17:45まで。
※2 火曜のみ受付12:00まで。
月1回臨時休診がございます。電話でご確認ください。
眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。
原則予約不要です。
(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)
緊急手術がある場合、診療時間を切り上げる場合がございます。
コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。