お知らせ
2024.05.10 その他の病気
色覚異常者の見え方
春になり、学校での眼科検診がはじまっています。私も近隣の矢野学区の小中学校の検診におこなっており、
本日は矢野西小学校にうかがいました!!
検診の中で、全員でなく、希望者のみ対象となりますが、色覚検査がおこなわれます。
これは色覚異常者を検出するための検査です。
色覚異常とは、目の奥にある、網膜の視細胞の機能異常のために、一部の色の区別が困難な状態です。(色がまったく見えないわけではありません。)以前は色盲・色弱といわれていました。
最も多い赤緑色覚異常は、日本人の男性の20人に1人、女性の500に1人いることがわかっています。男性ではめずらしいものではありません。遺伝することも多いです。他人から指摘されたり、検査を受けない限り自分で自覚することはできません。したがって、親御さんが異常にきづいて、学校の検査で指摘されて眼科を受診して診断されるケースが多いです。
残念ではありますが、現在の医療で治すことはできませんが、悪化することもありません。
間違えやすい色の組み合わせは、「赤と緑」、「ピンクと白色と灰色」、「緑とオレンジ」などです。
したがって、信号の止まれ、進めの違い、焼き肉をしていて、肉の焼け方の程度、野菜を選ぶときに、新鮮かどうかの違いは分かりにくくなります。
⇩また色覚異常者の見え方を疑似体験できるシュミレーションサイトになります。
色弱者の見え方を疑似体験してみよう | カラーユニバーサルデザイン | artience (artiencegroup.com)
また、色を間違えやすくなる条件として、急いで色を選ばないといけない場合、照明が暗い場合、色同士の輪郭・境界線がない場合、疲れて集中力が落ちている場合、彩度(コントラスト)が低い場合などがあります。
また、以前はあった、免許・入学・就職での障害もずいぶん少なくなってきております。ご本人と周りの方が、色覚異常について認識されて、少し工夫されるだけで支障なく過ごすことは可能ですので必要以上に悲観的にとらえられる必要はありません。
親御さんが色覚異常者でも、必ず遺伝するわけでもありません。上述の通り、日本人では男性の20人に1人もっておられ、そういった方の多くが、普通に結婚し、就職され、幸せな人生をおくっておられます。
現在でも、一部の自衛隊・警察関係・航空・航海・調理師専門学校などで入学・就職の制限はのこっておりますので注意は必要です。(進路の大きな回り道をしてしまう可能性があります。)親御さんのほうで症状を感じられたら早めの眼科受診をおすすめいたします。
診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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午前 9:00〜 13:00 |
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午後 15:00〜 18:00 |
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※火曜のみ受付12時まで。また月1回臨時休診がございます。電話でご確認ください。
眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。
原則予約不要です。
(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)
緊急手術がある場合、診療時間を切り上げる場合がございます。
コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。