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2023.08.05 その他の病気

逆まつげについて

睫毛は、本来目の外側に向いて、目に異物がはいることを防いでいます。睫毛が反対に内側、目に当たる方向に向いてしまい、目の表面にある角膜(黒目)に傷をつける状態です。ちょうどワイパーが窓ガラスをこするように、まばたきをする度に、角膜をこすって傷をつくります。

逆まつげは、成り立ちごとに、眼瞼内反症・睫毛内反症・睫毛乱生の3タイプに分かれます。

眼瞼内反症は、まぶたの向きが内側に向いて、睫毛全体が角膜に当たり、広範囲に傷をつくる状態です。睫毛内反症は、まぶたの向きは正常で、睫毛だけが角膜に当たり、傷をつくる状態です。

睫毛乱生は、まぶたの向きは正常で、一部の睫毛だけが目に当たり、角膜に限定的に傷をつくる状態です。
症状は、角膜の傷のために、充血・異物感・痛み・目やに・流涙を感じます。傷が深くなり、角膜潰瘍になると視力が低下することもあります。
赤ちゃんの逆まつげは、自然に治ることが多いです。年齢とともに顔の形が変化していき、まぶたとまつ毛が、角膜から離れていくのです。そのためまず様子をみます。

ただまれではありますが、成長するのを待てないこともあります。中央に傷をつくって視力の成長をさまたげたり、角膜炎などの深刻なトラブルをたびたび起こしたりすれば、早期に手術するしかありません。小さな子供に局所麻酔の手術は無理ですから、入院して全身麻酔で手術します。幸いそういうことはめったにありません。

学生・成人の逆まつげは、痛み・違和感に対してヒアレインなどの角膜保護剤を使用しますが、対症療法になります。

睫毛を抜く方法を一般的におこないます。睫毛を抜いても、向きの悪い毛根はのこって生えかわるので、定期的に抜いていきます。

ご自分で抜かれる患者様もおられますが、ピンセットで目をついてもいけませんので、眼科に任せていただいた方が良いとおもいます。

それでも治らず、痛みを繰り返す、視力に影響するようであれば、睫毛の電気分解・レーザー・手術をおこないます。

比較的重傷な眼瞼内反です。手術を検討したほうがよいです。

 

睫毛乱生です。定期的に睫毛抜去をおこないます。

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