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2021.08.20 その他の病気

眼球打撲とは

眼球打撲とは、ボールなどが目に当たる、こぶしでなぐられる、転倒して、床などに打つ、などして目に強い外力が加わる状態です。目の様々な組織にダメージをおよぼします。

まず、目の一番表面にある角膜(くろめ)に傷をつくることはよくあります。強い痛みや、中心におよぶと視力を低下します。通常目薬でなおります。とがったものが当たった場合、まれにですが、角膜を突き抜けて目の中心にはいってしまうと、緊急手術が必要になります。

また、結膜(しろめ)に障害をおこして、しろめの下側の血管から出血(結膜下出血)したり、大きく切ってしまった場合、ぬいつける手術が必要になることともあります。

瞳をかたちづくる光彩(ちゃめ)にダメージをくわえると、瞳が閉じにくくなることもよくあります。しばらくまぶしさが続きますが、ほとんどのものは目薬で治ります。また虹彩の根本にある血管が切れて、前の空間に出血(前房出血)することがあり、視力を低下させますが、よほどの量でない限り、安静と内服薬で吸収されます。

目の中間にある水晶体に強い衝撃がくわわると、水晶体がずれたり、眼内に落ち込んだりすることもあります。いずれも征服する手術が必要になります。また白内障が進行し、手術時期をはやめることもあります。

目の一番奥にあり光を感じとる網膜を傷害して、水膨れを(網膜振とう)おこしたり、傷をつける(網膜裂孔・網膜円孔)ことがあります。網膜振とうの場合は自然に治ることが多いですが、網膜裂孔・網膜円孔では、傷はいずれ広がって網膜剥離を起こしますので手術が必要になります。網膜の中心の黄斑(おうはん)に穴をあける状態(黄斑円孔)場合もありやはり手術が必要になります。

網膜の血管が切れて、出血(網膜出血・硝子体出血)をおこすこともあります。出血の量や部位によって手術が必要になることがあります。硝子体出血はとくに急激に視力をさげてしまいます。

目と脳をつなぐ視神経に強い衝撃がくわわって腫れをおこして見えなくなることがあり(視神経炎)この場合は、急いでステロイドの点滴をおこなう必要があり、入院が必要です。

当たる衝撃が強い場合、目の周りにある骨の壁が骨折して、眼球がはまって動きを悪くすることもあります。格闘技などで起こるケースもあります。この場合、ものが二重に見える場合があり、緊急ではありませんが、症状がつよいと手術をおこないます。

このように眼球打撲は様々な病気の原因になりす。適切な時期に治療をうけないと視力に後遺症をのこすことも

ございますので、軽くても眼を打った、ぶつけた場合は眼科受診されることをおすすめいたします。

 

白目の下で出血をおこしていますが、自然に吸収されます。

目の前の空間に出血がたまっています。吸収されるまで安静が必要になります。

水晶体の支えが切れて、上の方にずれています。

下側の網膜は腫れて、網膜振とうをおこしています。

網膜に傷をつくって、浮き上がる網膜剥離をおこしています。緊急手術が必要です。

目の奥の中心に穴が開き、黄斑円孔を起こしています。手術が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

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