9月も終わりになり、残暑もやわらぎスポーツがしやすい時期になりました。私自身も毎週末はサイクリングを楽しんでおります。

中学・高校でも運動会・体育祭が行われているところも多いと思います。

日中は引き続き30℃を超えますので、熱中症には気をつけていただきたのですが、スポーツで起こる目の病気も以外に多いので注意が必要となります。

まず、目に砂やゴミが入って、結膜異物・角膜異物を起こすことが多いです。砂埃が目に入ることはしばしば起きます。

とりあえず、学校の流水で洗い流したり、目薬で洗ってください。（目薬は1滴2滴でなく、押し流すように多めにさしましょう。ヒアレインやマイティアなどのドライアイ用の点眼薬が望ましいですが、手持ちになければ市販薬でもとりあえず構わないと思います。）

その後なるべく眼科受診をしましょう。白目の奥にのこっていると痛みが持続します。

次に長時間日光をあびることで、目の表面に傷をつくる角膜炎も起きやすくなります。痛み・目やに・涙・見にくさなどを感じます。なるべく紫外線カット率の高いサングラスをして予防しましょう。

さらに、他人の手やひじ、ボール、縄跳びの縄などで目を打撲する眼球打撲もしばしば起こります。

硬い、野球の硬式球、バスケットボール、バトミントンの羽などは特に目へのダメージが強いです。

眼球打撲を起こすことで、結膜炎・結膜裂傷・前房出血・眼底出血・網膜剥離・硝子体出血・眼窩底骨折・視神経管骨折など、比較的軽症なものから、失明にかかわる重症なものまでさまざまな目の病気をおこします。

網膜剥離・硝子体出血・眼窩底骨折など、緊急手術が必要なものもございますので、目を打った後は極力はやく眼科受診されるようおすすめいたします。

お電話でお問い合わせいただきましても、目を診察せずにお答えすることはいたしかねます。診察で目をしっかり診させていただいたうえで詳しくご説明さしあげます。