お知らせ

2024.09.09 視神経の病気(緑内障)

緑内障はなおりませんか?

『緑内障は治りませんか?』『緑内障は治らないと聞いたのですが?』

当院は緑内障を専門にしており、外来で緑内障の診断をつけることも非常に多いです。

その際、多くの患者様がショックを受けられ、こう質問されることが多いです。今回はこの質問にお答えしていこうと思います。

 

結論から言いますと、治る、治らないでいうと残念ですが、『治らない病気』になります。

緑内障は40歳以上の17人にお1人、およそ5%の方がなる病気で、非常に多い目の成人病です。

目の奥にあり、目と脳を結ぶ視神経がさまざまな原因で障害をうけて、視野がゆっくりと失われていく病気です。

一度傷ついた視神経は再生できませんので、失われた視野は目薬でも、レーザー・手術でもとりもどすことはできません。

ゆっくりではありますが、長い人生の間で進行し、視野をせばめていく、慢性の病気になります。

そういう意味では怖い病気ですが、治すことはできませんが、コントロールすることはできます。

目薬で眼圧を下げて、生活習慣を見直し改善することで、進行をおさえることは可能です。進行のスピードが速い場合には、レーザー・手術を組み合わせて治療します。

 

比較的はやく見つかって、治療をしっかりと継続できれば、運転や仕事ができなくなったり、失明する可能性は決して高くありませんので安心してください。

そのためにも、定期的に受診して眼圧・視野を計測して、毎日の目薬をかかさず続けることが重要です。

よく、『緑内障になっていると怖いから』『緑内障が進行していると怖いから』という理由で、眼科受診を中断されている患者様がおられますが、

眼科に受診せず、視野が進行する方がずっと恐ろしいと、日々の診療で感じております。

 

定期的に受診いただき、目薬を続けていただければ、生活に影響が出ることは、まず予防できます。緑内障という診断を受けたり、健康診断で『眼圧が高い』『緑内障疑い』『視神経乳頭陥凹拡大』などの項目でひっかかたり、視野が狭い、見えないところがある、自覚症状などのがある方は、早めに眼科受診されてください。

緑内障は生涯にわたる病気ですので、信頼できる眼科医一人に継続して管理してもらうのがベストです。

お電話でお問い合わせいただきましても、目を診察せずにお答えすることはいたしかねます。診察で目をしっかり診させていただいたうえで詳しくご説明さしあげます。

 

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