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2023.07.16 視神経の病気(緑内障)

緑内障を予防する生活

緑内障は、40歳以上の17人にお一人が発症する、中高年の方には身近な病気になります。特徴は、慢性的に、ゆっくりと視野がせまくなり、目薬をしても、手術をしても完全に治ることはないということです。

まず、目薬の治療が基本になり、それでも視野が進行する患者様は、レーザーや手術を検討していくことになります。

緑内障を予防するために、日常生活でできることについてまとめてみます。

①毎日点眼を指示どおりにすること

これは当たり前のようですが、意外にできていないものなのです。あるデータでは、緑内障の通院患者様の半数が、点眼指示が守れていなかったという結果でした。

私も診療してしていて、失礼ですが、この目薬の量では、こんなに持つはずはないのですが、、と思うことも時々あります。(こういう患者様には点眼本数を増やすのは難しくなります。)

また緑内障の点眼は強いものが多く、副作用も出ることはあります。また副作用ではありませんが、刺激感、充血、点眼後のかすみなどが出ることもあります。

これらの副作用などが嫌になり、やめる、減らしてしまう患者様もおられるようです。

ただこういう場合には、診察時にご縁遠慮なく、言ってくだされば、副作用、刺激症状の軽いものに変えることもできます。

また、進行性の患者様には、点眼の種類を増やさざる得なくなります。最初は1日1回のものから開始することが多いのですが、増やす場合には、1日2回のものになりますので、一日何回もさすようになります。『目薬するのがお仕事です』と言われてしまうこともあります。

そういった場合にはおっしゃっていただければ、合剤という、2種類の薬の成分を混ぜ合わせて1種類にできるものが相当増えていますので、合剤に変更いたします。

➁軽い運動を続けること

軽い運動;有酸素運動(息切れすることなくできる運動です)が緑内障予防によいことは以前から知られています。運動しようと身構えなくても、一駅分歩くとか、犬の散歩をするとか、ご負担にならない範囲で始まられたら良いです。週何回かと継続することが重要です。

もちろんほかの生活習慣病の予防にもなります。

➂多量のアルコール・コーヒーを控えること。

多量のアルコール・コーヒーを飲むことで、瞬間的ですが眼圧が上がることがわかっています。コーヒーについては少量ならむしろ眼圧に良いというデータもあるのですが、どちらも、たしなむくらいにしておきましょう。

ただストレスも緑内障にはよくありませんので、我慢しすぎてストレスにならない範囲でお願いします。

④ストレスをためないようにすること。

これが一番難しいかもしれませんね。(私にとっても難しいです。)緑内障は、一生つきあっていく病気になります。緑内障・眼圧のことばかり考えていると苦しくなります。実際にうつ病を発症してしまう患者様もおられます。

通院や、点眼はきっちりと欠かさないようにして、それ以外の時間は、良い意味で緑内障を忘れて過ごすことも重要だと感じます。緑内障でも、比較的早期に発見されて、定期通院できている患者様は、生活にほとんど影響がでることなく、過ごされておられます。

ヨガ・瞑想が眼圧を下げることが、最近の論文で示されています。ヨガ・瞑想をすぐに取り入れることは難しいと思いますが、ご自分の趣味をしたり、大切なご家族と過ごす時間を大切にするだけでも良いと思います。

 

 

 

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