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2024.09.19 その他
目薬がうまくさせません、良い方法はないですか?
『目薬がうまくさせません、良い方法はないですか?』
これも外来で、とくにご高齢の患者様から良くおうけするご質問になります。今回はこのご質問にお答えしていきます。
それでは、正しい目薬の差し方について解説いたします。
まず、点眼前にしっかり手を石鹼であらいましょう。
目薬の蓋を開けますが、開けた蓋は汚れないように、反対向きにして置きましょう。
利き手に目薬をもって、反対の手で『あっかんベー』をして、下まぶたを下げて、粘膜をおおきく開けます。
つぎに鏡を見て、目との距離を適度に離します(5cmくらいが理想です。)
(目薬は、目に近すぎると目に触れて汚れる恐れがあり、また遠すぎると入りにくいので、適度な距離からさす必要があります。)
押し下げた下まぶたの粘膜を狙って目薬を1滴おとします。(また1回は1滴入れば十分です。2滴以上さしても目の外に漏れてもったいないです。特に緑内障の点眼、マイオピンなどは高額になりますので、丁寧に1滴入れることを意識されてください。)
目薬をした後は、1分程度でよいので、軽く目をつむって目になじませるようにしましょう。(まばたきはしないほうが良いです。)
目薬が2種類以上ある場合は、5分開けてから、次の目薬をさしましょう。
以上が正しい、目薬のさし方になりますが、それでも難しいという方もおられると思います。そういう方におすすめしたいのが、『げんこつ法』になります。
これは、利き手に目薬を持って、反対の手でげんこつを作って、そのげんこつの上に、利き手を当てがって安定させて目薬をさす方法です。(下記イラスト参照ください。)
これで、目との距離を適切に保つことができ、手が震えても、安定してさすことが可能です。
分かりにくければ、診察時に医師・看護師におたずねくださいませ。
お電話でお問い合わせいただきましても、目を診察せずにお答えすることはいたしかねます。診察で目をしっかり診させていただいたうえで詳しくご説明さしあげます。
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