5/6(月)、いろいろなメディアで報道されていますように、われらが日本の誇り、モンスターこと井上尚弥選手が、ルイスネリ選手を迎えうつ、ボクシング界では、実に30年ぶりとなる東京ドーム決戦が開催されます。

すみません。当ブログを継続して見ていいただいている方はご存じと思いますが、私は観戦歴30年以上のボクシングマニアなのです。（興味のない方はぜひスルーしてください、かなりマニアックの話になっております。）

井上尚弥選手は言わずと知れた、日本ボクシング界が生んだ最高傑作、2階級で、4団体統一をなしとげた（世界でクロフォード選手についで二人目）、パウンドフォーパウンド1位になったこともある、スーパーチャンピオンです。まさに生きる伝説です。そして伝説が毎年塗り替えられていっているのです。

私が生きている間に、これほどの逸材が生まれるとは想像もしていませんでした。その昔は、世界タイトルを一つとるだけで大騒ぎをしていたのに、パウンドフォーパウンドなんで、日本人にはまったく縁がない世界のことだとおもっていたのに、、

そして、その相手が、日本と因縁浅からぬメキシコのルイスネリ選手なのです。ルイスネリ選手は、元2階級制覇王者で、スーパーバンダム級のなかで抜きんでた上位者ですが、8年前の山中慎介選手との、2回のタイトルマッチの愚行で、汚名を上げた選手なのです。

長くなりますので、詳細はほかに譲りますが、12回連続防衛を成し遂げていた、当時のスーパーヒーロー山中慎介選手の引退試合で、違法薬物の疑いと、大はばな体重超過をおこして、日本ボクシング界追放を受けた過去があるのです。

バンダム級は、古くはファイティング原田選手、辰吉丈一郎選手、長谷川穂積選手、山中慎介選手と、日本人名チャンピオンが名前を連ねる、まさしく『黄金のバンタム』なのです。

そのタイトルマッチを汚すような振る舞いをして、山中慎介選手の引退試合を壊したとして、当時、そして今でも日本人ボクシングファンの怒りを買った問題児なのです。

今回のタイトルマッチは、井上尚弥選手の、スーパーバンタム級タイトルマッチ（次戦から階級上げるという噂もあります）ではありますが、山中慎介選手にかわってネリ選手を成敗するというストーリーを期待してしまうのです。

すみません、少し興奮してしまいました。ですが、温厚で紳士な山中慎介選手が、体重超過を知った際の『ふざけるな！』という怒りの声は今でも忘れられません。

そんなルイスネリ選手ではありますが、ボクサーとしての実力は間違いなくあります。山中選手と戦うまで無敗で、その後も世界一流の選手と試合を続けて、フィゲロア選手にボディブローで敗れた以外は、無敗を維持していたのです。

そんな実力がありながら、どうして正々堂々の真剣勝負を避けようとしたのか（少なくともそう見えたのか）も理解できない部分なのです。

さて、前置きがとても長くなりましたが、ボクシングファンの間でよく行われる、プレビューを行いたいと思います。勝負は井上尚弥選手の中盤にはいる、4-6ラウンドで、ボディブローによるKO勝ちと予想します。（当たり前すぎますね、、、）

ネリ選手は、序盤から、攻勢に出てくると思います。井上選手相手に、防戦だけではむしろ苦しくなります。（前戦のタパレス選手は、攻防のバランスはとても良かったので後半までもつれこませましたが、ネリ選手は性格的にももっと出てくるでしょうし、出てこないと、もっと早い回でＫＯされてしまうと思います。）

ネリ選手は、スピードは明らかに井上尚弥選手より遅いです。独特の振り回すフック・アッパーの乱打が怖いのですが、井上選手なら、その間にカウンターを入れることが出来ると思います。

序盤ジャブで支配しながら、いつも通り、相手のスピード、ペースを把握して、中盤に入る前にＫＯすると思います。

今回の東京ドーム決戦は、4大世界戦という豪華バージョンです。Amzon primeの独占配信となりますので、もともと入っている方も、入っていない方も加入してでもご覧になられたらと思います。

私ももちろん生観戦させていただき、試合後、感想戦をさせていただきます。

今回も大幅に脱線しましてすみませんでした。次回からまじめな眼科の話に戻らせていただきます。