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2024.06.09 その他

眼科で行う検査⑤ OCT(三次元眼底断層撮影)

次の眼科で行う検査は OCTになります。光干渉断層計ともいいます。

現在の眼科診療にかかせない、重要な検査法になっています。私が研修医をしていた20年ほど前に日本に導入され、最初は大学病院にしかありませんでしたが、現在では確実に広まっており、クリニックでも導入しているところも増えてきました。

OCTは、光の干渉作用を利用して、眼底の断層を詳細に撮影する検査法です。それまでは、眼底を見るためには、瞳孔をひろげる目薬をして20分待って、眼科医が直接眼底をみていました。(眼科医の習熟度により精度に差もありました。)また帰りが数時間運転ができなくなるなど、患者様への負担も大きかったです。

一方OCTは、瞳をひろげることなく、数分間で撮影ができ、それまでベテラン眼科医が得ていた情報よりさらに詳細な情報を、すべての眼科医あるいは、看護師・検査員でも見ることができるようになったのです。

OCTがもっとも威力を発揮するのが、黄斑の病気になります。黄斑が変形する、黄斑変性・黄斑円孔・黄斑前膜の状態、経過が詳細にわかります。

黄斑が腫れる、黄斑変性・黄斑浮腫・中心性網膜炎も同様です。硝子体注射(抗VEGF療法)の経過観察には必須になります。

黄斑外来 | つつみ眼科クリニック(練馬区)

つぎに、緑内障です。緑内障は眼圧で視神経が障害されて、視野が欠けていきます。視野が欠けるかなり前から、網膜の層が薄くなりはじめて、緑内障のサインを出します。そのサインを見逃さないことで、緑内障を早期発見、あるいは発症予防できるのです。

目に関するあれこれ:新しいOCT導入しました

またOCTは画像をそのまま患者様にお見せできますので、患者様の病状の理解がすすみ、とくに硝子体注射では治療を継続するモチベーションアップにもつながります。

 

撮影方法です。あごをあご台にしっかりのせていただき、額を前の板にしっかりおしつけます。(ういてします場合後ろから押さえさせていただきます。)

調整をした後、光が上下に動きはじめます。バッテンが出てきますのでしっかり見つめていてください。『瞬きを我慢してください』の指示で、瞬きを止めていただき、まぶしい光が走って撮影終了です。(うまく取れない場合、再度撮影をお願いすることがあります。)だいたい数分でおわり、反対の目の撮影になります。

中年以上の初診の患者様は原則皆様に撮影をしていただいています。(重要な成人病の発見のためです。)

緑内障やほかの成人病が見つかった患者様、または疑いのある患者様は定期的に撮影をお願いしております。

まぶしいだけで痛みはありません。目の奥全体の貴重な情報がえられ、大事な検査になりますので、ぜひ検査にご協力ください。

 

 

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