眼科で行う検査、その代表が視力検査だと思います。眼科にかぎらず、眼鏡・コンタクトレンズ店、職場の検診でもしばしば測りますので、とても身近な検査です。

ひらがな、カタカナ、アルファベット、魚の向き、『Cの字』（ランドルト環といいます）を用いますが、最近は『Cの字』に統一されてきています。

昔は、5メートル視力と言って、リアルに5メートル離れた場所で、検査員が示した指標をこたえるタイプでしたが、最近は、（当院でももちろん）1メートル視力に置き換わってきています。

これは、スペースセービングチャートともいいますが、省スペースのために、1メートルの距離から、疑似的に5メートルの指標を表示する検査機械です。

当院には、市内最多の4台の視力計がありますので、もし5メートル視力計では、明検査室すべて必要になってしまいますので、その恩恵ははかりしれません。

また検査員も座って検査ができますので、検査員の負担も軽減できています。

検査法は、初めての方はまずおられないと思いますが、一応おしめしさせていただきます。最初は裸眼で、次に検眼眼鏡を入れた状態で、（あるいはご自身の眼鏡で）『Cの字』の開いている方向をお答えいただくだけです。

半分以上の正答で合格としますので、例えば、5問中3問以上、3問中2問以上、などです。ただし、あまりに明らかにわかっておられるようだと、時間短縮のため飛ばして、次に行くようにしています。

ご高齢の患者様、幼児の患者様では、相手の反応を見ながら、ペースを合わせて、モチベーションアップしながら、はかる必要があり、基本的ですが。奥の深い検査です。

新人スタッフ教育でも、一番最後に教えるようにしています。

『先生が視力をはかったことがあるの？』と思われるかもしれませんが、私も研修医時代には、怒られながら、毎日視力をはかっていたのです、、

毎回となることも多く、苦手な患者様もおられますが、眼科のもっとも基本的なデータになりますので、検査にご協力お願いいたします。

写真はイメージです。当院のスタッフではありません。