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2024.05.23 その他

眼科で行う検査➁ 眼圧検査

今回は、眼圧検査についてです。

眼圧は緑内障にかかわる重要検査です。緑内障を専門にしている私にとっては、もっとも気になる目のデータです。

眼圧は目の硬さを表します。ゴムボールの張りをイメージしてください。目に風を目に当てて計測する検査で、苦手な方が多いです。人間ドックなどで計測することもあります。

眼圧の正常値は10-21mmHgです。検査員が異常値の場合はお伝えするようにしております。

眼圧検査は、あごを検査台にしっかりのせていただき、額を前の板にしっかり押しつけます。その後内部の光をみつめていただくと、風が目に数回あたります。当院の最新の眼圧計では、風圧が優しくなっておりますので、そこまでストレスはないと思います。

頭が浮いてしまう場合、正確な計測のため、検査員が頭をおさえさえてもらいます。

 

まず、眼圧は血圧とは無関係です。(よく質問をお受けします。)しかし、基本的に上がるとよくないが、低すぎてもよくない、という性質は似ております。

眼圧が上がると、構造的に弱い視神経を障害し緑内障を発症、進行させる可能性がありますので、もちろん高いほうがよくないのです。

ダメージを受けた視神経がつかさどっている範囲の視野が失わて、緑内障が進行していきます。

 

ただし眼圧が正常範囲内でも緑内障になってしまう、正常眼圧緑内障が日本人では特に多いので、(緑内障全体の70%以上)、眼圧がよくても安心はできません。 眼圧の正常値は、何十年も前に、全人種を対象に決められましたので、日本人の眼圧正常値はもっと低いと、眼科医は考えています。10代後半:17以上では、高いと感じます。

 

また眼圧はしばしば変動します。(その変動幅には個人差が大きいです。)

一日のうちで時間帯で変動したり、(日内変動)一年のうちで冬に高く、夏に低いというように季節で変動したり(季節変動)しています。

また、運動・ストレス・体位・目の高さ、アルコール、コーヒの摂取、食事内容によっても、瞬間的にですが変動します。したがって、眼圧も、様々な時間帯で測った方が、診療の参考になります。(最近は減りましたが、以前は眼圧の24時間変動を見るために検査入院もしていました。)

『眼圧が上がると痛くなりますか?』これも非常によく聞かれます。

『よっぽど上がらないと痛みを感じることはありません』とお答えしております。個人差は大きいですが、眼圧が20を超えると、軽い違和感、目の奥の圧迫感を感じる方が出てきます。

40近くになると、多くの方が、違和感、あるいは痛みを感じます。こうなると、点滴・内服・手術で早く下げる必要が出てきます。

また、低すぎても良くありません。眼圧はボールの張りを表していますので、低すぎるということは、虚脱しかけていることを示しています。手術直後であれば、傷が閉じておらず、水漏れを起こしているサインになります。(その場合は、コンタクトレンズで覆ったり、目の中に空気を入れたり、再縫合することあります。)

また、外傷後で、隅角という水の出口が変形をおこして、眼圧が下がることもあります。持続すると、黄斑が変形していたんで視力を下げてしまうので、その前に手術を行います。

 

 

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