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2024.06.19 網膜の病気

ボクシングや格闘技をしていないのに、網膜剥離になる?

『ボクシングや格闘技をしていないのに、網膜剥離になる?』

これも外来で良くお受けする質問になります。

(代表的な裂孔原性)網膜剥離の原因は、おもに二つあります。まず一つは、おもに若い患者様が、質問のように、ボクシング、格闘技、けんかなどで眼球を打撲することです。

二つ目は、おもに中高年の患者様が、年齢変化で、網膜が内側から引っぱられることです。

比較すると、年齢変化で起きる場合のほうがずっと多いのです。

なぜ、『網膜剥離=打撲』というイメージがあるのでしょうか?おそらくですが、90年代に活躍されたレジェンドボクサー辰吉丈一郎選手の影響が大きいと思われます。(語りだすと止まらなくなりますので、やめておきます。)

辰吉選手は、網膜剥離を起こされて、何回か引退の危機をむかえましたが、そのたび乗り越えられて、現在も!!現役をつづけられています。

この引退騒動が、マスコミに大きく取り上げられていましたので、上記のようなイメージが定着していったと思います。(同時期に活躍された、鬼塚勝也選手も網膜剥離で引退されています。)

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網膜剥離が起きる際には、いずれの原因でも、網膜がさけて裂孔ができて、拡大していきます。網膜裂孔ができる際に、目の内部に網膜のかけらが飛び散るために、飛蚊症(ひぶんしょう)が急に増えます。また、網膜が引っぱられる際に、光視症(こうししょう)という、光が走って見える現象を起こすことも多いです。

したがって、年齢を問わず、飛蚊症や光視症が増えたら、早めに眼科を受診してください。

網膜剥離の治癒率(復位率)は治療技術の進歩で、近年向上しています。初回の治癒率は、90%を超えるとされていますので、多くの網膜剥離は、早期発見できれば、ほとんど治ります。

網膜剥離の手術は、日帰りのレーザーと、入院を必要とする、硝子体手術、バックリンク手術にわかれます。

 

硝子体手術、バックリンク手術では、1~2時間程度かかり、入院が必要になり、長期間のうつぶせ姿勢が必要となることが多いです。

一方、レーザーは、日帰りで、5分から30分程度と、比較的短時間で、術後の生活制限は少ないです。(運動を控えていただくくらいです。)

早期に発見できれば、レーザーで治せる可能性が高くなりますので、飛蚊症や光視症が気になったら、早めに眼科受診されることをおすすめいたします。

当院では、網膜剝離のレーザー治療の実績が豊富です。早期の回復をめざして、ほとんど緊急手術で対応しております。

お電話でお問い合わせいただきましても、目を診察せずにお答えすることはいたしかねます。診察で目をしっかり診させていただいたうえで詳しくご説明さしあげます。

 

 

 

 

 

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