お知らせ

2023.11.10 網膜の病気

網膜色素変性症とは

網膜色素変性症とは
<原因>
網膜色素変性症は遺伝子異常が原因です。そのために目の奥の光のセンサーにあたる網膜の視細胞が障害されます。約5000人に1人という比較的まれな病気です。約半数に遺伝性があります。
国が定めている特定疾患(いわゆる難病)にあたります。

<症状>
網膜の視細胞のうち、視野や、暗い中での視力をつかさどる杆体細胞が最初に障害を受けます。したがって、暗いところで見えにくい夜盲症(俗にとりめといいます)で気づかれることが多いです。正常な方であれば、明るいところから暗い所へ入った場合、最初は見えにくく、時間とともに見えやすくなる暗順応が働きます。この暗順応ができなくなってしまいます。
周辺から視野が狭くなりますが、進行は緩やかであることがほとんどです。進行すると、視野が中心だけ残り、まるで竹筒をのぞいて見るような状態になることもあり、視力まで低下します。進行は早くありませんので、失明にいたる患者様は多くはありません。
夜盲症・視野障害それぞれの程度、進行速度、また症状が出現する順番には、個人差が大きいです。遺伝子のタイプに影響されると考ええられています

<治療>
網膜色素変性症に対する有効な治療法は、残念ながらまだ確立されていません。
アダプチノール・循環改善薬・ビタミンAなどの内服薬を処方することがあります。
現在全世界で、治療法(網膜再生医療・遺伝子治療・人工網膜など)の、臨床応用にむけた研究開発は進められています。
白内障や緑内障を合併することがあり、それらの治療もあわせておこないます。

また残念ながら視力障害・視野障害が規定以上に進行してしまった場合には、視覚障害者として認定されて、医療費の補助が受けられます。
そういった患者様は、残された視機能を生かすロービジョンケアを受けられることをおすすめします

白杖を持った視覚障害者の男性

 

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