お知らせ

2023.01.08 網膜の病気

冬に増える眼底出血

今年は例年にない寒さで、すでに降雪が数回ありました。寒さは血管を収縮させ負担をかけますので、眼底出血とくに、網膜静脈閉塞症が増えます

これは、目の奥:眼底の血管が詰まっておきる病気です。同様の理由で心筋梗塞・脳梗塞も増えるのです。網膜静脈閉塞症では、血管の壁がくずれてできた破片が、眼底の血管を閉塞してしまうことで、血管が裂けて大出血をおこします。

同時に、血液の水に近い成分が、眼底の中心:黄斑にたまってしまう、黄斑浮腫を起こすことで視力を大きく低下させます。

黄斑浮腫は、網膜静脈閉塞症以外の眼底の病気でも起きますが、難治性の視力障害の原因となります。

急に発症しますので、高齢者(特に高血圧・糖尿病・高脂血症といった基礎疾患をお持ちの方)の突然の視力障害の代表的な原因となっています。

網膜静脈閉塞症は黄斑浮腫を合併することが多く、その治療の第一選択が、硝子体注射(抗VEGF療法) になります。

注射治療はタイミングが重要になり、発症から期間が短いほど、効果が得られやすいです。ある程度、新薬を使用するため薬価が高価で、経済的負担の大きい治療となりますので、極力早く治療を受けられたほうが良いと思います。

眼内に直接投与する注射法ですが、注射は注射ですので、治療自体は、ほとんど痛みなく、短時間で終わります。(事前に厳密に消毒をおこないますので、そちらで時間がとられます。)

当院では、国内承認のすべての薬剤に対応できますので、病状、治療経過、経済的ご負担を総合的に判断させていただき、最善の注射薬選択をおこなっております。

上記に当てはまるような、ご高齢の方で、急に見にくさを感じられることがありましたら、早期の眼科受診をつよくおすすめいたします。

 

 

 

 

 

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