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2022.08.19 網膜の病気

視界のごみ、網膜剝離かもしれません

視界を点や線のごみが飛んで見える現象を飛蚊症といいます。実際は色や形はさまざまで、色は黒いことがおおいですが、灰色や白色のこともあります。形は、点や線で見えることがおおいですが、虫や輪っかのように見えることもあります。

飛蚊症の大半は、生理的飛蚊症とよばれる、目の内部の加齢変化で放置してよいものですが、一部に網膜剝離という緊急治療を要する病気のサインのことがありますので要注意です。

飛蚊症の患者様は毎日多数受診されますが、今月はそのうち網膜剥離を発見し手術が必要になった患者様が6名もおられました。

有病率は、年間で1万人に一人とされていますので、特別に多かったです。網膜剥離は自然治癒することはありませんので、基本的に手術が必要になります。

手術には2種類あり、日帰りでおこなうレーザー手術と、入院でおこなう硝子体手術(適応は減りましたが、バックリング手術)があります。

剥離の範囲がすくない軽症例はレーザー手術(15分から30分程度)をおこないますが、剥離の範囲が広い、裂孔が複数あったり、上方にできるなど進行性のつよいものは入院手術となります。

レーザー手術をおこなった後、剥離が進行し入院手術を追加することもあります。

入院でおこなう硝子体手術は、1週間前後の入院が必要となり、緊急となります。手術後、網膜をしっかり張りつけるために、ガスを目の中に入れることが多く、その場合、しばらくうつ伏せ姿勢を取りつづける必要があります。

このように、レーザー手術と硝子体手術では、経済的・社会的・肉体的負担がおおきく違います。また視力もレーザーで治癒できたほうが良好です。

飛蚊症を感じられましたら、早めに眼科受診されることをおすすめいたします。

当院では、網膜剝離のレーザー手術は多数手がけております。硝子体手術を必要とする重症例に対しては、連携施設にすみやかにご紹介できますので、ご相談にいらして下さい。

視界にごみが飛んで見える現象、『飛蚊症』です。色や形はさまざまです。

光が走って見える『光視症』をともなうこともあり、その場合は網膜剝離の可能性が高まります。

網膜の裂け目:網膜裂孔と周囲の網膜剥離が広がらないように、レーザーで囲んでいます。

レーザーは目に直接入らずに遠隔的に治療します。日帰りです。傷の大きさ、個数にもよりますが、治療時間は15~30分程度です。

重症の網膜剥離をおこしています。中心部に近づいているために、急ぎ手術が必要になります。

 

 

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