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2024.10.05 網膜の病気

良い飛蚊症、悪い飛蚊症

飛蚊症(ひぶんしょう)は、何もない風景の中に、点や、線や、虫、輪っかのような浮遊物が動いて見える現象です

色は黒が多いですが、白色や茶色のこともありさまざまです。色や形は問わず、本来存在しないが見える浮遊物を総称していいます。

手で払おうとしてもふれることはできません。

白い壁や青空など、背景が単色で均一な場合目立ちやすい傾向があります。

飛蚊症の多くは生理的飛蚊症といって、目の自然な老化現象で起きてきます。これが良い飛蚊症です。目の内部には卵の白身にあたる硝子体というゼリー状の組織があります。

硝子体は、液体と固体の中間のゲル状の組織です。年齢とともに、液体の成分と固体の成分がわかれて、液体の中に個体の成分が汚れとして浮くようになります。

この汚れが、目を動かすと眼内をあわせて動くようになります。これが生理的飛蚊症といって、飛蚊症のほとんどの原因になります。

この生理的飛蚊症はほっておいても大丈夫です。時間でなれてくるのと、再発性もありますが、1回1回は永続することはありません。

一方、病的な悪い飛蚊症もあります。代表的なものが、裂孔原性網膜剥離にともなう飛蚊症です。裂孔原性網膜剥離は、打撲や目の内部の年齢変化がすすんで、目の奥の光を感じる網膜に穴が出来て(網膜裂孔・網膜円孔)、その裏に水の成分がはいって浮き上がる病気です。

浮き上がって剥がれた網膜は光を感じる力をうしないますので、部分的に見えない場所ができる視野障害を生じます。それが拡大して中心部の黄斑まで達すると失明してしまいます。

網膜剥離で起きる悪い飛蚊症は、まず量が多く、視界全体がよごれるくらいになります。また日ごとにどんどん増える性質があります。

また飛蚊症の形や色が変わったり、光視症(こうししょう)という、光が走って見える現象をともなうこともあります。

光視症とは | こいけ眼科のお知らせ

飛蚊症が普通に一定の量や頻度でみえているうちはまず大丈夫ですが、上記のように急に増えるようだと、網膜剥離をおこしている可能性がありますので、ぜひ早めに眼科受診をしてください。

 

お電話でお問い合わせいただきましても、目を診察せずにお答えすることはいたしかねます。診察で目をしっかり診させていただいたうえで詳しくご説明さしあげます。

 

 

 

 

 

 

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