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2023.09.14 角膜・結膜の病気

円錐角膜とは

円錐角膜とは

目の一番表にある黒目(角膜)の中央が、前方に突き出るように変形を起こす進行性の病気です。両目に起きることが多いです。

日本人で、数千人に一人いるとされています。10~20歳台で病気がはじまり、多くの患者様は40歳台で進行が止まります

<原因>

原因はまだはっきりしておりません。アトピー性皮膚炎やアレルギー性結膜炎があり、目をこすること、またコンタクトレンズを長期間にわたって装用していることが関係しているとされています。

遺伝性の可能性も指摘されています。

<症状>

初期では、まぶしい、二重に見える、ゆがんで見える、視力が下がる、コンタクトレンズが外れやすい、眼鏡・コンタクトレンズの度数が頻繁に変わる、などです。いずれも角膜の変形とそれから生じる乱視の症状です。

進行すると、角膜のもっとも内側にあるデスメ膜が破れることがあります。そうすると、茶目との間にある水の成分(房水)が角膜に入り込んできて急性水腫という状態になります。

急性水腫では突然視力が下がります。その後1カ月前後で視力は自然に回復することが多いです。しかしデスメ膜のダメージは残り、繰り返しやすいです。

また、角膜の変形や、急性水腫の影響で、角膜の中央が濁ってしまう角膜混濁をおこしてしまうと、視力や視野に大きい影響が出ます

<治療>

軽症では、角膜の変形が軽く、乱視も軽度で不正乱視(角膜表面の凹凸)ではないため、眼鏡やソフトコンタクトレンズで視力が矯正できます。

中等症では、変形が強まり不正乱視を生じます。その場合角膜形状を矯正する必要があり、ハードコンタクトレンズが必要になります。(円錐角膜専用のハードコンタクトレンズもあります。)進行を予防する効果も期待できます。

重症では、角膜中央がにごって、大きく視力低下しますので、根治治療となる角膜移植手術が必要になります。

角膜クロスリンキングや、角膜内リングという手術法もあります。

 当院では円錐角膜の手術はおこなっておりません。

 

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診療時間

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※火曜のみ受付12時まで。また月1回臨時休診がございます。電話でご確認ください。

眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。

原則予約不要です。
(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)

緊急手術がある場合、診療時間を切り上げる場合がございます。

コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。