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2023.08.03 角膜・結膜の病気

夏にはやる、はやり目

はやり目は、正式には流行性角結膜炎といいます、ウイルス性結膜炎の1種です。ウイルス性結膜炎にはほかに、プール熱・急性出血性結膜炎があります。通常春から夏に流行します。

アデノウイルスの感染によって起こる結膜炎です。感染力が非常に強く、はやり目の人が目を触った手でモノを触り、他の人がそれに触って目を触るだけで感染してしまいます。

はやり目は、学校保健安全法の指定感染症ですので、幼稚園・保育園・学校では、流行予防のため感染力がなくなるまで、通学停止となります。眼科で治っていることを確認して、治癒証明書を受け学校に提出することで、登校が可能になります。

成人でも、他人との接触の多い一部の職業(医療関係・学校関係・介護関係)では休職された方が良いです。

症状は、結膜炎と同様に充血・違和感・痛み・目やに・涙・かすみ・まぶたの腫れなどです。結膜の表面に特徴的なぶつぶつができます。あわせて、風邪に似た体調不良が出たり、首のリンパ節が腫れたりします。

症状が重い場合は黒目(角膜)に傷がつき、傷跡が残る角膜混濁になったり、(視力が下がりレーザー治療が必要になることもあります。)まぶたの裏側に炎症の白い膜(偽膜)ができることがあります。偽膜は取る必要があり、炎症が強い場合、再発して繰り返し取ることもあります。

ウイルスに対する特効薬はありませんので、十分に休息をとって、ウイルスへの抵抗力をつけることです。治療は、抗菌と消炎剤の点眼をおこないます。抵抗力が落ちているところに他の細菌がつかないようにするためです。

 

最も重要になるのが、感染力のある間、周囲の方にうつさないように予防することです。接触感染しますので、

タオル・寝具などを介しても感染する可能性があります。

手洗いを頻繁にするタオルを別にする、一緒に寝ないようにする、お風呂に入る順番を最後にする、シャワーですませる、などの配慮が必要になります。よく触る場所アルコール消毒することも有効です。

発病後1~2週間程度で治る場合が多いのですが、重症な場合や十分に休息が取れていない場合などは1ヶ月程度かかる場合もあります。

 

強い充血と多量の目やにが特徴ですが、初期は通常の結膜炎と変わりありません。

 

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