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2022.09.06 角膜・結膜の病気

ドライアイの根本治療(マイボーム腺の治療)

ドライアイは、国内で推定2000万人が持っているとされる非常に多い病気です。ドライアイの原因は、年齢で涙のつくりがおとろえること、夏や冬の空気の乾燥、エアコンの使用、コンタクトレンズの装用など、さまざまな原因があります。

最近、日本人ではとくに、マイボーム腺の異常が原因におおきくかかわっていることが分かりました。

マイボーム腺の近くまでされているアイメイクや、睫毛のエクステンションが原因となっていることもあり、女性で増えています。

ドライアイ患者の80%以上にマイボーム腺機能不全があるとされています。マイボーム腺は、まぶたの生え際に上下数十か所存在しています。涙の一番表面に張って水分をたもつ脂をだす組織です。

この脂が、涙の蒸発を防いでいるのですが、不足することで涙が蒸発しやすくなり、ドライアイになります。

またマイボーム腺自体が障害されることで、ものもらいを起こしやすくなり、一部、手術・注射・切開を必要とします。

ドライアイの治療は、目薬が基本です。様々な目薬を組み合わせて治療をおこない、それでも治らない場合、治療を急ぐ場合、涙点プラグをおこなうこともあります。当院ではさらに最新のコラーゲンプラグも導入して治療成績を上げております。

私は県内で数名のLIME研究会員です。最近、ドライアイの根本原因である、マイボーム腺の異常:マイボーム腺機能不全の治療にも力を入れています。

乾きにくい『目の体質改善』のような意味合いになります。

治療の基本は、温罨法(温める治療)と、清拭になります。

温罨法は、院内に赤外線治療器と、ご家庭でも治療していただけるように、医療用のアイマスクを販売しております。(LIME研究会員価格で購入しており、一般よりもお安くご提供しております。)

また、清拭として、メーク落としの要領でマイボーム腺を直接きれいにする、アイシャンプーも販売しております。

重症例には、マイボーム腺を直接圧出したり、マイボーム腺梗塞切開術をおこなっております。

漫然と点眼治療を続けるだけでは、すべてのドライアイは良くなりません。

点眼だけで良くならないドライアイの場合、マイボーム腺機能不全が原因となっている可能性は高いです。あてはまる患者様はご遠慮なく相談にいらしてください。

マイボーム腺梗塞の出口が詰まって、脂が頭をだしている状態です。

マイボーム腺梗塞に対して、圧迫して押し出しています。

 

マイボーム腺梗塞が、霰粒腫、麦粒腫(ものもらい)の原因になります。

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診療時間

診療時間 日・祝
午前 9:00〜
13:00
○※
午後 15:00〜
18:00

※火曜のみ受付12時まで。また月1回臨時休診がございます。電話でご確認ください。

眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。

原則予約不要です。
(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)

緊急手術がある場合、診療時間を切り上げる場合がございます。

コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。