『高齢すぎると白内障手術はできなくなりますか？』これも、外来で良くお受けする質問になります。

今回はこの質問にお答えしていきます。

白内障が進行し、『そろそろ手術をしましょう』と説明しますと、80歳の後半にもなられると、『私みたいな年齢でも手術はできますか？』と言われることもよくあります。

当院の白内障手術では、99%以上の症例で5分以内で手術が終わりますので、5分間、手術ベッドで、目や顔を動かさず安静が取れれば、年齢と関係なく手術は可能です。

当院では今まで100歳を超える患者様の手術を問題なく行っておりますので、高齢ということで手術をあきらめなくても大丈夫です。

ただし、5分間ですが、じっとしておられない患者様の手術は難しくなります。顕微鏡で繊細な手術操作が必要となりますので、動かれるようだと手術のリスクが高まります。

したがって、認知症のある患者様、精神疾患をお持ちの患者様、緊張感・恐怖心の強い患者様は、意識がしっかりした状態で受ける局所麻酔手術は難しいことがあります。意識がなくなる麻酔下での手術が向くと思います。

そう判断させていただいたり、ご希望される場合には、麻酔が可能な施設へすみやかにご紹介させていただきます。

また、背骨が曲がっておられて手術台に頭を水平にのせることが難しい患者様の手術も困難となります。頭が宙に浮いた状態での手術は不可能となります。

お電話でお問い合わせいただきましても、目を診察せずにお答えすることはいたしかねます。診察で目をしっかり診させていただいたうえで詳しくご説明さしあげます。