お知らせ

2024.08.24 水晶体の病気(白内障)

私にはどの眼内レンズが合いますか?

『私にはどの眼内レンズが合いますか?』

白内障手術前説明で、非常によくお受けする質問になります。今回は、このご質問にお答えしていきます。

まず、眼内レンズは、保険適応の単焦点レンズと、選定療養の多焦点レンズにわかれます。多焦点レンズはレンズ代が自己負担となり、片目で数十万円さらに必要となりますので、経済的負担は大きくなります。

国内全体で、3~5%の患者様が選択されています。

近方・中間・遠方の2か所以上に焦点が合いますので基本的に眼鏡が要らなくなる生活が手に入ります。レンズ代の価値は十分にあるのではないかと思っております。

ただし、80歳以上のご高齢の患者様ですと、遠方視力・近方視力に、単焦点レンズと比べて大きく差が出ない、というデータも多いので、必要性は低いように思います。

また、ハローグレアという、光のにじみ、まぶしさは、感じやすくなります。症状がでやすい、夜間の運転が多い患者様では注意が必要です。

一方、単焦点レンズは保険適応内で、レンズ代のご負担がありませんので、多くの患者様が選ばれます。単焦点レンズでは、ご希望の一点の距離は非常にクリアに見えますが、その距離から離れるほどぼやけて見えます。

したがって、遠方重視をご希望されたら、近方の、反対に近方重視をご希望されたら、遠方の眼鏡が術後は必要になることが多いです。

当院では開院以来、モノビジョン法という、左右の目の焦点に少し差をつけて、見える距離を拡大する方法に取り組んでおり、単焦点レンズでも、眼鏡を使う機会を減らす独自の工夫をしております。

 

多焦点レンズでは基本的に、近視、遠視、乱視度数を極力なくする度数選択をしますが、単焦点レンズでは、患者様のご希望と、術前の度数などに応じて、適切な度数選択をおこなっています。(術後のピントが合う距離を決定します。)

この度数選択は、術後の満足度に直結しますので、非常に慎重におこなっております。他の医療機関では、レンズ、度数選択をスタッフに任せていることが多いのですが、当院では、私が責任をもってすべて選択させていただいています。

これは、外来の会話の中に、患者様の求められる、レンズの種類、距離のヒントがたくさんありますので、それをレンズ選択に間違いなく、反映させるためです。

 

年間500件近い症例の経験で、レンズの種類・度数についてアドバイスすることはできますが、術前説明の際には、なるべく術後の見え方のご希望を具体的にお伝えください。

そのご希望に極力沿った、最適なレンズをご提案するようにしております。

お電話でお問い合わせいただきましても、目を診察せずにお答えすることはいたしかねます。診察で目をしっかり診させていただいたうえで詳しくご説明さしあげます。

 

 

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診療時間

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※火曜のみ受付12時まで。また月1回臨時休診がございます。電話でご確認ください。

眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。

原則予約不要です。
(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)

緊急手術がある場合、診療時間を切り上げる場合がございます。

コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。