お知らせ

2021.07.08 水晶体の病気(白内障)

ハロー・グレアとは

ハロー・グレアとは、光視症ともいい、多焦点眼内レンズをもちいた白内障手術の代表的な合併症です。

光が眼内レンズを通るときに乱反射をおこすことが原因です。

多焦点眼内レンズで起きる頻度は多いですが、単焦点レンズでも感じることはあります。多焦点眼内レンズは同心円状に溝を複数もつ構造をしていますので、より乱反射が起きやすくなります。

また、重症のドライアイや、白内障の一症状として出ることもあります。

夜間の運転時に街頭を見るというような、背景が暗い中で光を見る場合に限って、光の周りに薄い輪っかをかけたように見える現象と、光が花火のようにまぶしく広がる現象を起こします。

夜間の運転時以外ではほとんど出ないのと、術後時間でなれることも多いですので、極度に恐れる必要はないと思います。

しかしタクシー・トラック運転手の方のように、明らかに夜間運転する機会が多い方の場合は、慎重に考える必要があります。

また、多焦点眼内レンズの数少ない欠点となりますので、レンズメーカーも改良をかさねておりますので、新型のレンズほど感じにくくなっています。(アルコン社の3焦点レンズ:パンオプティクスや、ジョンソンエンドジョンソン社の連続焦点レンズ:シナジーなど)

術後何か月も経過して気になる場合には、遮光眼鏡という医療用サングラスで緩和する方法もありますが、それでも解消しない場合、リスクをともないますが、ハロー・グレアがほとんど出ない単焦点レンズに交換する手術を選択することもあります。

多焦点眼内レンズは、導入以来レンズの改良がすすみ、眼鏡を使用する機会を減らすことができ、より自然な見方を享受できるよい選択肢です。(選定療養となり、負担額は増えてしまいますが)

ハロー・グレアの性質についてご理解いただいたうえでご選択いただければと思います。

当院では多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を積極的におこなっています。国内承認のすべての種類のレンズに対応することで、幅広い見方のご希望にそえるようにしております。

 

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診療時間

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