お知らせ

2018.02.28 水晶体の病気(白内障)

白内障術後眼内炎について

白内障術後眼内炎とは、白内障術後の合併症のうち、最も恐ろしいものです。術創から細菌が眼内に入り強い炎症を起こす状態です。可能性は5003000件に1例とかなり稀です。

白内障の手術の際、2mm弱から3mmの創を、白目から黒目、または黒目に直接つくります。

術後1週間以内は完全に創が閉じておらず目の内と外が交通してしまっている状態です。その期間に、不必要に目を触ったり、濡らしたりすると起きやすくなってしまいます。

白内障であつかう水晶体の裏側には硝子体という寒天のような組織があり、細菌の増殖を簡単に起こして、網膜に影響してしまいます。

したがって眼内炎が起きてしまうと、急速に視力が下がる恐れがありますので、早期の再手術(硝子体手術)が必要になります。おもに総合病院で、入院管理のもと点滴治療も併用します。

治療が遅れると手術前よりも視力が下がる可能性すらあります。

当院では眼内炎対策を徹底しています

術中の対策では

1.手術で使用するメスはすべて1例毎使い捨てています。

2.術中使用する眼還流液に、眼内炎の起炎菌に対する抗菌剤を注入しています。

3.また手術前後に抗生剤の点眼薬で眼を洗い流しています

4.眼内レンズは、プリセットインジェクターという高機能の感染を起こしにくいタイプを使用しています。

術後の対策では

1.保護眼鏡を、術後1週目は日中・就寝時使用いただき、術後2週目は就寝時のみ使用いただきます。

2.術後は緊急用電話番号をお渡しし、迅速に対応できるようにしています。

3.万一眼内炎が起きてしまった場合には、早急に連携施設に送れるように体制を整えています。

特に1.の術後の目の管理は病医院により違いがあります。利便性と安全性のバランスが重要ですが、当院は安全性に重きを置いて、長めに設定しています。

以上を徹底することで、開院以来、1件も眼内炎は起きていません

 

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診療時間

診療時間 日・祝
午前 9:00〜
13:00
○※
午後 15:00〜
18:00

※火曜のみ受付12時まで。また月1回臨時休診がございます。電話でご確認ください。

眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。

原則予約不要です。
(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)

緊急手術がある場合、診療時間を切り上げる場合がございます。

コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。