お知らせ
2024.09.06 視神経の病気(緑内障)
眼圧はどうして上がるのですか?
『眼圧はどうして上がるのですか?』
これも緑内障の患者様から、良くお受けする質問になります。今回はこの質問にお答えしていきます。
眼圧は目の硬さをあらわします。ボールの張りをイメージしてください。検診や眼科で、目に風を当てる検査です。眼圧の正常値は10-21mmHgです。
眼圧が上がると、目の一番奥にある、視神経を傷つけてしまいます。視神経は目で感じた見える情報を脳に送る大事な組織です。
視神経は見える範囲をつかさどっていますので、障害されると、見えない範囲が出現し、緑内障になってしまいます。
眼圧の正常値は上記のとおり、10-21ですが、眼圧が正常内でも緑内障になったり、進行したりする正常眼圧緑内障が日本人では非常に多く、70%程度にのぼるとされています。
したがって眼圧が正常でも安心はできません。
矛盾するようですが、正常眼圧緑内障でも、治療は眼圧を下げることが主体になります。個人個人で、眼圧に耐えられる神経のつよさに差があるのです。
30の眼圧でも緑内障にならない人もいれば、10の眼圧でも緑内障になる人もいるのです。
その人の神経にとって負担にならない(視野が狭くならない)程度まで、眼圧を下げる必要があります。
眼圧は目の中を循環している房水(ぼうすい)という水の流れ方で決まります。房水がつくられる量と、目の外に流れ出る量のバランスがくずれると眼圧が上がります。
房水は、毛様体(もうようたい)という、茶目の根っこの部分でつくられて、茶目と水晶体のすき間を通って、目の前側にながれでて、黒目と茶目のすき間から目の外に流れ出ます。
黒目と茶目のすき間を隅角(ぐうかく)といい、目から流れ出る出口を繊維柱帯(せんいちゅうたい)といいます。
目の構造から眼圧が上がる際には、隅角が狭くなるか(原発閉塞隅角緑内障)、繊維柱帯がよごれて目詰まりをおこすか(原発開放隅角緑内障)に分かれます。(ほかにもさまざまな眼圧が上がる原因はあります。)
それ以外に、ステロイド内服、一部の内服薬、目の外傷、姿勢(うつぶせや逆立ち)、激しい運動、ストレス、肥満、喫煙などで眼圧が上がることもあります。
当院では、眼圧を計測し、目の構造的な問題がないか確認します。また上記のような生活習慣・内服薬といった生活環境も確認して、眼圧が上がる原因を特定し、緑内障治療をおこなっています。
お電話でお問い合わせいただきましても、目を診察せずにお答えすることはいたしかねます。診察で目をしっかり診させていただいたうえで詳しくご説明さしあげます。
診療時間
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※火曜のみ受付12時まで。また月1回臨時休診がございます。電話でご確認ください。
眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。
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