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2024.06.04 その他

目薬と温度の関係

6月に入りましたが、すでに暑い日がつづいております。真夏日の声も聞こえてきます。今年ははやく暑くなりそうですね。

ところで、『目薬は常温でいいんですか?』『目薬は何度までたえれますか?』という質問もよくおうけいたしますので、今回はそれにお応えしていこうと思います。

まず目薬の箱や本体の裏側をしっかり見てください。『室温保存』『冷所保存』などど書いてあることが多いです。

なければ薬剤師の先生にきいてみるのもよいでしょう。

今月のくすり問答-その181

『室温保存』のものが多いです。『室温保存』の定義は1~30℃ということです。普通に室内にあれば、30℃を超すことは、今の季節では少ないですが、窓際・車内はしばしば30℃を超えますので、避けましょう。

ただ、昨今の温暖化にともなって、30℃を超す場面もありますので、一番良い保管場所は冷蔵庫です。5℃前後で安定しますので、緑内障点眼などで、回数の1-2回と少ないものはぜひそうしてください。

ヒヤッとして目薬が入ったのも分かりやすくなります。

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それ以外の目薬は4回のものが多いです。そうなると冷蔵庫に入れておくのは現実的ではありません職場の冷蔵庫をつかうのは気が引けると思います。

30℃を超えないように、窓に近くない室内、机・棚の中がよいでしょう。

 

一方『冷所保存』は1~15℃という定義になります。やはり、冷蔵庫がベストです。広島県では、この室温を常時保てる季節はほとんどないと思います。ただし、冷凍庫はダメです。凍らせると、目薬の成分が変質しますので、30℃以上よりも悪影響と考えられます。

 

出張や旅行をされる時は、ずっと冷蔵庫に入れておくのは不可能です。その際には、直射日光があたらないよう持ち歩いて、ホテルに着いたらなるべく早く冷蔵庫にいれるので大丈夫です。冷所保存といっても、15℃を超えていきなり変質するわけではありませんので。

ちなみに下に冷所保存の目薬をしめしました。以外にたくさんあるものですね。

緑内障をはじめ、目薬はずっと付き合っていくものも多いです。正しい温度管理をして、目を守りましょう。

少しでも、適正温度を超えたと思ったら、新しいものに交換した方がよいです。

眼科医が教える「正しい目薬の使い方」 - LUMEDIA (ルメディア)

冷所保存の目薬一覧

キサラタン点眼液:2~8℃
ザラカム配合点眼液:2~8℃
タプロス点眼液:2~8℃保存
トラバタンズ点眼液:1~25℃
ジクロード点眼液:10℃以下保存
点眼・点鼻用リンデロンA液:冷所保存(使用の都度密栓すること。)
イソプロピルウノプロストンPF点眼液0.12%「日点」:冷所(1〜15℃)保存
イソプロピルウノプロストン点眼液0.12%「ニッテン」:冷所(1〜15℃)保存
エイベリス点眼液:2〜8℃保存
オフサロン点眼液:2〜8℃保存
オフロキサシンゲル化点眼液0.3%「わかもと」:10℃以下保存
キシロカイン点眼液:凍結を避けて15℃以下に保存
クロラムフェニコール点眼液0.5%「ニットー」:2〜8℃
リズモンTG点眼液:10℃以下保存
アジマイシン点眼液:2〜8℃に保存

 

 

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