お知らせ

2021.09.16 水晶体の病気(白内障)

白内障手術後の生活

白内障の手術は、ほとんどの高齢の患者様で必要になります。日本全体で年間約130万件の手術がおこなわれており、眼科だけでなく、すべての手術の中でもっとも多い手術件数となります。

皆様にとっても、もっとも身近な手術になると思います。

全身状態や認知能力に問題がないほとんどの場合が、日帰りの短時間の手術となります。したがって、お仕事や日常生活への社会復帰は早くなっておりますが、いくつか生活上の制限・注意点はあります。

術後早期の生活でもっとも重要なことは、眼内炎という感染症を予防することにあります。どの手術でも感染症は恐ろしいですが、眼内炎では、手術時の傷口から菌が、眼内深く、レンズの後ろの硝子体にはいって炎症をおこし、一番深い網膜にダメージをおよぼし、強い視力障害をのこす可能性があります。

治療法は、なるべく早く入院で、硝子体手術をおこなうことです。

硝子体手術は、白内障手術より手術時間がながく、リスクもより大きくなります。また緊急手術となりますので、社会生活への影響もおおきくなります。

この感染症を防ぐために、傷が完全にふさがっていない、最初の1週間は、目をさわったり、濡らしたりしないようにすることが重要になります。

当院では、手術翌日から、胸から下だけ濡らす形での入浴・シャワーが可能になります。直接、目や顔を洗うことは、1週間程度できません。かわりに強くしぼったタオルで、髪や、目以外の顔を拭いていただくのはかまいません。アイメイクも1週間は控える必要がございます。

また、直接触れて菌がはいってしまうことを防ぐために、保護メガネという、分厚いゴーグルのような眼鏡を1週間程度していただくようになります。

夜間、目の違和感やかゆみのために、こすることから守るために、夜間もふくめて24時間していただいております。

お仕事への復帰ですが、通常のデスクワークでしたら、手術翌日の午後から可能です。目が汚れる可能性があるお仕事、力仕事に関しては、個別にご相談させていただき、長期間にはなりませんが、復帰の時期をお伝えさせていただいています。

車の運転は、手術後数日からで、視力検査と、自覚的に見えていることが条件となります。

散歩・ウオーキングなどの軽い運動は、術後1週間から可能で、激しい運動は目の回復状態で、時期をお伝えしております。

スイミングは目に直接汚い水が入りとくに負担をかけますので、術後1カ月控えていただいております。

お食事は手術当日から通常通りです。アルコールに関しては、術翌日から可能です。(深酒は控えてください。)読書・テレビなどものをみることは、手術翌日から通常通りされても問題ございません。

以上が、当院の一般的な手術後の生活面のルールとなります。お仕事などで必要な場合は、早めに解除する、相談にのることはできますのでおっしゃってくださいませ。

当院の制限は、総合病院に準じた内容で、クリニックとしては、厳しめに設定しておりますが、何より患者様の目の安全を考えてのことですので、ご理解いただけますと幸いです。

 

 

 

 

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診療時間

診療時間 日・祝
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13:00
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午後 15:00〜
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※火曜のみ受付12時まで。また月1回臨時休診がございます。電話でご確認ください。

眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。

原則予約不要です。
(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)

緊急手術がある場合、診療時間を切り上げる場合がございます。

コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。