お知らせ

2021.06.16 水晶体の病気(白内障)

3焦点VS連続焦点

今年4月に老眼治療の多焦点眼内レンズの、最新型ジョンソンエンドジョンソン社の連続焦点レンズ:シナジーが発売になりました。それまではアルコン社の3焦点眼内レンズ:パンオプティクスが主流でしたので、両者の性能の比較が眼科医のなかでは話題になっております。

アルコン社はノバルティスファーマ傘下でしたので、ノバルティス、ジョンソンエンドジョンソンという世界最大規模の医薬品メーカの眼科部門対決という見方もできるかもしれません。

当院でもいずれも採用しておりますが、いずれのレンズが優れているのか、というよりはどういう患者様に、どちらのレンズが相性がよいのかを勉強している最中です。

最近頻繁に、アルコン社、ジョンソンエンドジョンソン社のウェブ勉強会がおこなわれておりますので、ほとんど聴取しております。

両社ともコンプライアンスを重視することを強調されてはおりますが、自社のレンズに有利な情報になりがちですので、両社の勉強会をかたよりなく観ることで、総合的に判断していきたいと考えております。

今までの情報を総合しますと、まずどちらのレンズも能力はとても高く、いずれを選ばれても大きな後悔はなさらないということです。(各距離ごとの視力・焦点深度曲線にはほとんど違いがありませんでした。まったく違う構造をもとにつくられているのに、能力が近いのは興味深いです。)

細かな違いとしては、連続焦点のほうが、近方の見方にすぐれ、3焦点のほうが、遠方の見方にすぐれること。

また、連続焦点のほうがハローグレアが感じやすい可能性があること(夜間運転の見方のいやらしさにつながり、そいういう機会が多い患者様は要注意かもしれません)

術後に眼鏡を必要とする可能性は、3焦点の方が高い可能性があることなどです。引き続き情報収集して、患者様がレンズ選択をされる際に正確な情報をお伝えできるようつとめてまいります。

当院では多焦点眼内レンズによる老眼治療に力をいれており、豊富な実績がございますので、ご興味のある方はご遠慮なく医師・看護師におっしゃってください。

 

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診療時間

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原則予約不要です。
(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)

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