お知らせ

2025.11.08 水晶体の病気(白内障)

最新多焦点眼内レンズ『ピュアシー』導入

今回、最新の多焦点眼内レンズとなる㈱ジョンソンエンドジョンソンの『テクニスピュアシー』を導入いたしました。

多焦点眼内レンズは、白内障手術の際に、目の中に入れることで老眼を治療できます。健康保険適応は使用できず、片目で30万円前後レンズ代が自己負担となりますが、老眼鏡をほとんど使用しなくてよくなります。

『テクニスピュアシー』は焦点深度拡張型とよばれるタイプの多焦点眼内レンズになり、同社の実績のある『テクニスシンフォニー』㈱アルコンの『ビビティ』と同じタイプです。

遠方から中間まで(50cmの距離まで)、連続して自然な見え方を可能にします。スポーツや運転を重視する患者様に向いています。

 

回折型とよばれる通常の多焦点眼内レンズは、光のエネルギーを割り振るための年輪のような溝がきざまれていますが、『テクニスピュアシー』には溝がありません。そのため光が散乱して起きるハロー・グレア・スターバーストという、光のにじみ現象(異常光視症)がほとんどありません。したがって夜の運転も快適におこなうことができます。

 

また単焦点レンズに近い構造を持っているため、術後に予想外に近視・乱視がのこってしまった場合(残余近視・残余乱視)にも視力への影響が少ないとされます。

残余近視・残余乱視の根治的治療はレーシックなどの再手術となるため、これを回避できることは患者様にも、医師側にもメリットが大きいです。

 

ただ『テクニスピュアシー』の欠点は近方の見え方が弱いことです。近方は50cmの距離まで焦点が合いますが、スマートフォンなど手元を見る際に、常時ではありませんが、老眼鏡が必要になる可能性があります。

したがって、極力眼鏡をしたくない患者差には向きません。

 

『テクニスピュアシー』と相性が良いのは、仕事、スポーツなどを活動的にされていて、色々な距離を見られる患者様、夜間の運転の機会が多く、ハロー・グレアを特に避けたい患者様、ただし、老眼鏡になる可能性を受け入れられるという条件付きになります。

 

『テクニスピュアシー』をふくめて多焦点眼内レンズの適応は、白内障、眼底、屈折、反対の目、お仕事などの社会的背景を総合的に判断して、ご相談の上決定しております。必ずしもすべての患者様にご使用できるわけではありません。

また、電話でのお問い合わせに、診察をせずにお答えすることは、間違いにつながる恐れがおりますので、お答えいたしかねます。診察時に医師に直接おたずねください。

 

 

 

 

 

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