診療内容

コンタクトレンズ障害

原因

コンタクトレンズ障害の原因は、あやまったコンタクトレンズの使用です。
重症例では、コンタクトレンズを一生装用できなくなったり、視力障害をのこすこともあります。

写真:目をこする女性

症状・治療

コンタクトレンズ障害の代表的なものは5個あります。

  1. 角膜上皮障

    角膜の一番表面には角膜上皮というバリアになっている膜があります。角膜上皮の傷が深くなったり、広がったりすると、痛みが強くなり、防御力が低下することで感染症(感染性角膜炎)を起こしやすくなります
    症状は、痛み・違和感・充血・目やに・涙などです。治療はおもに角膜保護薬の点眼をおこないます。

  2. 角膜新生血管

    角膜は本来血管が存在しない透明な組織で、空気中から直接酸素を取り入れています。
    コンタクトレンズの誤った装用をつづけると、慢性的な酸素不足におちいります。その結果、酸素不足をおぎなうため、周辺の結膜から角膜に血管が生えてきて、ゆっくりと中心にむかって伸びていきます。
    角膜新生血管自体では、症状は特にありません。しかし角膜上皮障害や角膜内皮障害をしばしばともないます。また角膜新生血管に対する治療はありません。

  3. 感染性角膜炎

    さまざまな病原体(細菌・ウイルス・真菌・アカントアメーバ)を原因として角膜が炎症をおこします。
    症状は、痛み・違和感・充血・目やに・涙などです。重症例では入院治療が必要になったり、治療に反応せず、視力が大きく低下することもあります。
    治療は原因微生物を抑える、抗生剤・抗ウイルス剤と角膜保護剤の点眼をおこないます。

  4. 角膜内皮障害

    角膜上皮と反対側の、一番内面の膜が角膜内皮です。角膜内皮は外界に接することがなく、とてもデリケートで治癒能力がなく、細胞が減ると戻ることはありません。角膜を透明にたもつ重要な働きをしているのですが、酸素不足がつづくと少しづつ細胞が減ってしまいます。
    内皮細胞が極端に減ると、角膜がにごり、視力が大きく下がります。重症例では角膜移植手術が必要になることもあります。
    また、ある程度減ると、将来的に白内障など内眼手術をおこなう際のリスクが高くなるため、装用中止せざるをえなくなることもあります。
    症状は、内皮細胞が極端に減少しないかぎりありませんので、眼科で定期的に測定しましょう。治療はコンタクトレンズの装用時間の短縮と、進行すれば装用中止です。

  5. アレルギー性結膜炎

    コンタクトレンズに付着した汚れが、結膜をこすること、アレルギー反応を起こすことで、アレルギー性結膜炎をおこします。
    重症化すると、巨大乳頭結膜炎といって、まぶたの裏側の結膜がぼこぼこに盛り上がるようになります。異物感が強くなり、コンタクトレンズが装用できなくなることもあります。
    2週間、1カ月使い捨てタイプを装用している方、つけたまま寝てしまう方、正しいレンズケアができていない方にみられることが多いです。
    症状は、違和感・充血・目やに・涙などです。
    治療は、1日使い捨てタイプへの変更とコンタクトレンズ装用時間の短縮をおこない、あわせて抗アレルギー剤と抗炎症剤の点眼をおこないます。

以上のような病気にならないために、コンタクトレンズは交換期限を守りましょう
自宅では眼鏡に替えるようにして、一日の装用時間は12時間以内にしましょう。
外出をしない休日などは装用をしないようにして週に1~2日はレンズをつけない目を休める日をつくりましょう。
つけたまま寝たり、水泳をしたりはしないようにしましょう。
つけ置き洗いでなく、こすり洗いを毎日しましょう。レンズケースも清潔にして定期交換しましょう。

診療時間

診療時間 日・祝
午前 9:00〜
13:00
○※
午後 15:00〜
18:00

※火曜のみ受付12時まで。また月1回臨時休診がございます。電話でご確認ください。

眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。

原則予約不要です。
(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)

緊急手術がある場合、診療時間を切り上げる場合がございます。

コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。