お知らせ

2018.05.07 水晶体の病気(白内障)

眼内レンズの種類について

白内障手術で使用する人工レンズ眼内レンズには様々なものがあります。まず標準的な単焦点レンズです。ピントが合う距離が1点だけのタイプです。厚みで距離を調整しますが、眼鏡のレンズと同じで、数字(ディオプター)で表されます。近視がつよいほど数字は小さく、遠視がつよいほど数字は大きくなります。0.5刻みで選択します。
次に乱視矯正人工レンズです。近視、遠視と同時に乱視も治せます。すべての乱視が対象になるわけではありません。黒目、角膜が原因の乱視で、乱視の軸が、90度、180度付近にあるものです。軽い乱視は通常の単焦点レンズでも、水晶体をとるだけで治せます。
乱視矯正人工レンズを挿入する際には、眼内に入れた後で、角度調整をしますが、1分もかかりませんので、通常の手術とほとんど変わらない時間でできます。
以上の2つのレンズは健康保険適応です。
くわえて、最近、老眼を治療できる、多焦点人工レンズを選択できるようになりました。これは自由診療で、高額になり、施設により価格がことなります。
多焦点人工レンズにもいくつか種類があります。まずもっとも歴史のある、二焦点レンズです。言葉通り、焦点の合う距離が、二点あるものです。(30~50cmと5m)
屈折型と回折型にわかれますが、ほとんど回折型がもちいられています。
つぎに焦点深度拡張型です。シンフォニーが有名で、中間距離から遠距離につよく、夜間光視症を感じにくいです。以上二つは国内承認されています。
国内未承認のレンズには、まず三焦点レンズがあります。ファインビジョンが有名です。遠、中、近に焦点をもちます。欧米では人気が高く、いずれ承認される見通しです。
次に焦点深度拡張型の一種、ミニウェルもあります。また回折型二焦点レンズのレンティス;遠近眼鏡のように遠方部と近方部からなるタイプもあります。

こいけ眼科では未承認のレンズは取り扱いません。眼内レンズは一生もので交換がききません。未承認レンズの場合、トラブルがあった場合、厚生省の管理外ですので対応はありません。また海外メーカー製ですので、最終的に、使用された患者様の自己責任となってしまいます。

LASIKも近視矯正の有力な選択肢ではあるのですが、大手クリニックの参入もあり、厳密な適応なく多数おこなわれた結果、LASIK難民という、術後の遠視・ドライアイに苦しまれる患者様を多くうみだしてしまいました。

多焦点眼内レンズも大変良い治療法ですが、患者様や、人工レンズの種類をいたずらに増やすことで、多焦点難民(手術系の眼科の世界ではすでに提唱されています。)をうみだすことのないように、こいけ眼科では術前後の相談・ケアを手厚くしておこないます。

 

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診療時間

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眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。

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(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)

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コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。