新学期がおちついて近隣の小学・中学・高校で春の眼科検診・視力検診がはじまっています。（私も矢野学区の小中学校の眼科検診を担当させて頂いております。）

当院では小児眼科に力を入れております。

まず代表的な病気である近視に対しては、大切な学業への影響が出ないよう、適切な時期に眼鏡の処方をおこなうことを心掛けております。

視力の数字によらず目薬による近視予防治療も積極的におこなっております。

以前からおこなわれている保険診療でおこなう、ミドリンM・ミオピン点眼の治療にくわえて、

最新治療薬マイオピン点眼を導入しております。年齢、近視の進行度、近視の遺伝の状況などを考慮して、通常濃度の0.01%と、高濃度の0.025%を選択して治療をおこなっております。

（シンガポールから輸入製材で、国内未承認薬ですので自由診療扱いとなり、治療費はある程度高額になります。診療費が４カ月ごとの通院で1回2700円、薬剤代が通常の0.01%で3100円/本、高濃度の0.025%で3400円/本）

未承認薬ではありますが、国内で東京・大阪を中心に取り扱いのクリニックは増えており、100施設を超えております。広島市内でも10 施設以上ございます。

承認に向けた臨床試験も現在すすんでおりますが、明確な時期は公表されておらず、その間にお子様の近視は進行し、適切な治療のタイミングを逃さないように、早期導入させていただいております。

また、視力の成長をさまたげる、斜視・弱視の発見・治療にも注力しております。近視以上に治療開始のタイミングが重要になります。10歳前後で視力をふくめた、視機能が完成してしまいますので、それまでに、できれば小学校低学年に発見して治療に入るのが望ましいで。当院では常勤視能訓練士と私とで、丁寧な診療をおこなっております。