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2021.08.16 その他の病気

近視とは

近視とは、遠視・乱視と一緒にピントの異常の1種です。もっともなじみのある病気かもしれません。

人間は、前方からはいってきた光を、角膜と水晶体で曲げて、神経があつまっている網膜に焦点をあわせることで対象物を見ています。近視の場合、光の焦点が、網膜より手前にあるために、近くは見えますが、遠くは見えにくくなります。

眼球が大きい(眼軸長が長い)こと、または角膜と水晶体の屈折力が強いことが原因となります。

乳幼児の目は遠視が多いですが、年齢とともに近視の割合がふえていきます。最近学童期の近視の急激な増加が問題になっています。(テレビゲーム・スマートフォン・タブレットの使用が関係しています。新型コロナウイルス感染拡大にともなって、家で過ごす時間が増えることが影響している可能性が指摘されています。)

眼軸の伸びが原因の近視は、遺伝の影響をつよくうけます。一部の進行性の強いものは病的近視という、視力が矯正できない状態になることがあり、白内障・緑内障・網膜剥離といった、目の成人病の発生リスクをたかめてしまいます。

遺伝を改善することはできませんので、近視を予防する生活習慣として、日光をあびたり(1日 1,000ルクスを2時間以上)、運動をしたり、20-20-20の予防法が有効です。(勉強、ゲームなどの20分近くを見る作業をおこなったら、20秒間、20フィート:6メートル離れたものを見る予防法)

また点眼治療として、低濃度アトロピン:マイオピン点眼が世界的に評価されてきています。とくに、遺伝性の進行性のつよいものに対して、目の形状をまもることで近視の進行をおさえることが証明されています。当院はマイオピン点眼による近視治療に力をいれています。治療実績は市内トップクラスです。

さらに手術として、レーシック、ICL(眼内コンタクトレンズ)という手段もあります。また高齢の方で、白内障がすでに出ている方では、白内障手術で使用する眼内レンズで近視を治すこともできます。手術をきっかけに眼鏡・コンタクトレンズをかなり薄くすることができます。

手術ではありませんが、オルソケラトロジー(ナイトコンタクト)も予防法になります。

目が長くなることで近視が進行します。目の変形の負担で成人病のリスクになります。

マイオピン点眼です。寝る前に1回点眼し、目の形状を安定させることで進行を予防します。

 

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診療時間

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眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。

原則予約不要です。
(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)

緊急手術がある場合、診療時間を切り上げる場合がございます。

コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。