お知らせ

2020.06.19 その他の病気

近視を予防する生活

通常の学校生活がはじまり、あわせて視力検診が開始されました。近視をお持ちのお子様は、学校から眼科受診の用紙を渡されていることと思います。

近視の原因はは、遺伝要因と環境要因があります。発症の早い近視や、進行の早い近視は、遺伝要因が大きいです。しかし遺伝要因は変更することができませんので、環境要因を改善することでできる、近視予防について説明いたします。

明るいところで、目を離してみましょう

まず基本的なことですが、読書や勉強をするときには、対象と目の距離をとって、明るいところでしましょう。

背筋をきちんと伸ばし、目と本は30cm以上離して読のがよいでしょう。

「姿勢をよくするように」とは日常ごくあたりまえのように言われていることですが、姿勢が悪かったり、寝ころんでテレビや読書をするのは、近視が進みやすくなったり、また左右での視力差がでる『がちゃ目』になりやすくなると言われています。

姿勢が悪いと目と本の距離が近くなりすぎたり、左右で目と本の距離に差がでたりするためです。

また、暗いところやバスや電車の中など、動く環境で本を読むのも負担がかかってしまうため、避けましょう。

照明は300ルクス以上の明るさが理想的とされます。

部屋の照明以外にLED電球なら700~1000ルーメン、白熱電球なら40~60W、蛍光灯なら15~20Wの追加照明があるとそのぐらいの明るさを確保できます。電灯には昼光色と電球色のものがありますが、電球色の場合はやや暗く感じることが多く、昼光色もしくは昼光色+電球色のミックスがよいとされています。

適度に目をやすめましょう

長時間、毛様体筋(ピントを合わせる筋肉)を緊張させたままにすることは、近視に対してよくありません。

肩こりなどと同じで一定の姿勢でじっとしていると筋肉が固くなるように、近業作業などで長時間じっと見つめると毛様体筋が緊張したままになり、それを繰り返すと近視が進行しやすくなってしまいます。

勉強や読書を1時間ぐらい続けたら、10分間くらい目を休ませることも必要です。

テレビやパソコンの画面は30分以上見続けないようにし、適度に目を休めましょう。

携帯型ゲーム機は一日30~60分以内にしましょう。ただし、たとえ一日30分以内であったとしても毎日おこなうとかなりの負担になります。する日としない日を決めて負担をかけすぎないようにしてください。

携帯電話でのメールも画面が小さいため、10分以上続けると目の負担は少なくありません。最近、メールのやりとりを頻繁にすることで近視が進む例が増えています。

パソコンやデスクワークなどの近業作業のときは、作業中にときどき遠くを見たり、意識的にパチパチまばたきしたり、目を上下左右にぐるぐる動かしたりしてみてください。目の疲れもでにくくなります。休憩時には、目をとじて休めたり、蒸しタオル等で温めて血行を良くするのも効果的です。

遠くを眺めるのも効果があります。屋外へでて運動もしましょう

雲や遠くの景色や星空などをボッー眺めたりすることは近業作業で緊張した毛様体筋を弛緩させ、近視を進みにくくします。1日に2時間以上屋外で遊ぶことで近視の進行が予防できたデータもあり、室内に閉じこもってばかりいないで屋外へ出ることだけでも効果があります。

運動や散歩などをして体を動かすと、緊張した固くなった毛様体筋や目を動かす外眼筋にも良い影響があります。 運動は近業作業でのストレスを心身共にリラックスさせる効果があります。

規則正しい生活と栄養バランスの良い食事

夜更かしはよくありません。

特に成長期のお子さんの場合は、早寝早起きして、きっちり朝食をとるようにさせるだけでも、近視の進行を防ぐのに効果的とされています。

睡眠不足や不規則な生活は、体や目の疲れもとれにくくなりますし、ホルモンバランスも崩れがちです。

夜更かしすると屋外や日中明るいところでの生活時間が短くなり、テレビ視聴や暗いところや狭い空間での生活時間が長くなってしまい、近視化を助長しやすい環境になりがちです。

また、栄養バランスの良い食事も大切です。目に良いとされる健康食品も数多くありますが、特定の栄養素に固執せず、まんべんなく栄養バランスの良い食事を心がけ、規則正しく摂取することが大切です。

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