お知らせ
2023.11.17 視神経の病気(緑内障)
最新の緑内障日帰りレーザー導入
緑内障の治療は、眼圧を目薬で下げることが基本になります。しかし緑内障の点眼は、高価で、さまざまな副作用があり、それを一生涯続けることになりますので、大きい負担になってしまいます。
点眼だけでは十分に眼圧が下がらずに、視野が進行する場合は、緑内障手術という選択肢が出てきます。
緑内障手術は強力に眼圧は下がりますが、入院が必要になることが多く、合併症・リスクが少なからずあり、手術後に見え方が悪くなることもあります。
そこで、日帰りレーザー:SLT(選択的レーザー繊維柱帯形成術)という治療法が最近注目を集めています。
SLTは、緑内障手術のように強力に眼圧を下げる効果は期待できませんが、日帰りで短時間に安全に行えることが特徴です。
眼圧の下がり方には個人差がありますが、レーザー後に点眼を減らせたり、手術を回避できたりする患者様は多くおられます。
SLTは安全性と眼圧を下げる治療効果のバランスの良い治療です。
SLTは初期・中期・末期いずれの緑内障に対しても行うことはできますが、点眼を多く使用していない早い病期の方が眼圧は良く下がります。(実際に欧米では、点眼治療の前や、点眼を1剤だけしている段階で行うことも少なくありません。)
SLTでは、目の中を循環している房水の出口にあたる、繊維柱帯というフィルターの組織にレーザーを当てます。その結果、生体の自然治癒反応を起こし、房水を抜けやすくさせて、眼圧を下げるレーザー手術です。閉塞隅角緑内障、炎症をともなう続発性緑内障など一部の特殊例をのぞく、ほとんどのタイプの緑内障で治療できます。
痛みはほとんどなく、5~10分程度で終了し、1時間後に眼圧を測定して帰宅できます。眼帯をつける必要もありませんし、その日からお風呂、お食事、お化粧もまったく普通にしていただけます。
術後数日間は、軽度のかすみ、目の違和感、頭重感を感じる患者様はある程度おられますが、自然に治ります。
定期的な術後通院は必要になります。
レーザー後1~2カ月で眼圧が安定します。その時点で約70%の患者様で眼圧が下がります。残りの30%の患者様は眼圧は変わりません。効果がある患者様では2~6mmHg眼圧が下がります。またきわめて可能性は低いですが、眼圧が上がったり、炎症を起こしたり、目の前側に出血を起こしたりすることはありますが、いずれも短期間で点眼などで治ります。
レーザーの効果で眼圧が下がる期間は、個人差が大きいです。10年以上効果が持続する場合もありますが、数カ月で効果が切れてしまうこともあり、さまざまですが、平均して2~3年間、眼圧が下がります。
SLTは目の組織への負担がほとんどありませんので、繰り返しの治療が可能です。効果が弱くなっても、再度照射することで、同様に眼圧を下げることができます。
SLTは日帰りレーザー手術として、生命保険会社・医療保険の手術給付金を受けられることが多いです。ご加入の保険会社にご確認ください。(正式な手術名は隅角光凝固術です)
診療時間
休診日:火、土曜午後・日曜・祝日
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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午前 9:00〜 13:00 |
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午後 15:00〜 18:00 |
○ | / | ○ | ○ | ○ | / | / |
眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。
原則予約不要です。(手術・特殊検査は予約制です。コンタクトレンズ未経験の方の処方も予約制です。くわしくは受付にお問い合わせください。)
◎休診日:火、土曜午後・日曜・祝日
※火曜のみ受付12時まで。また月1回臨時休診がございます。電話でご確認ください。