お知らせ
2021.08.31 視神経の病気(緑内障)
閉塞隅角緑内障(挟隅角)とは
隅角とは、角膜(くろめ)と虹彩(ちゃめ)の交わる場所で、目のまわり全周に存在しています。目の内部を栄養する水(房水)が目の外に抜ける排泄溝の役割をしています。閉塞隅角緑内障は、その場所がせまくなって、房水が逃げにくくなっている状態です。目詰まりともいいます。
水が逃げなくなると、目の中にたまることで眼圧を上げて、かすみ、光の周囲に輪をかけて見える、目の奥の痛み、頭痛などを自覚します。眼圧が上がった状態が長期間持続すると、視神経を傷害して視野の欠けを残してしまいます。
目が小さい遠視の方、高齢の方、男性より女性に多いです。目が小さいためにもともと隅角がせまいためです。
閉塞隅角緑内障はゆっくりと隅角が閉塞し、眼圧がゆるやかに上がる慢性型と、急に閉塞が完成して、眼圧が急激に上昇する急性型にわかれます。
慢性型では、眼圧がゆるやかに上昇して、最大でも30mmHg程度ですので、ほとんど自覚症状なく、視野障害を生じます。治療は、点眼治療をおこないますが、白内障手術・緑内障手術・レーザー(レーザー虹彩切開術)をおこなうこともあります。
白内障手術では、薄い眼内レンズをいれることで、隅角を後ろから圧迫しないようにできますので、目の形状を改善する根本的な治療法になります。
急性閉塞隅角緑内障では、眼圧が50~70mmHgに突然に上がりますので、激しい、目や頭の痛み、吐き気、嘔吐を生じます。そのため内科や脳外科のほうに受診されて、眼科受診が遅れる場合もあります。
治療は、緊急手術が必要になります。白内障手術・緑内障手術(周辺虹彩切開術)・レーザー(レーザー虹彩切開術)を入院でおこないます。
手術を受けられるまでの期間が長いと、視野が大きく欠けてしまい回復できないこともあります。
また閉塞隅角緑内障では抗コリン作用を持つ薬剤で、急に眼圧が上がり悪化する可能性があるのです。
抗コリン作用を持つ薬剤は、抗不安薬、風邪薬、気管支拡張薬、心臓の薬、下痢の薬、頻尿の薬、パーキンソン病の薬、麻酔の前投薬など多岐にわたります。
当院では、ご希望の患者様に、緑内障カードをお渡しして眼開放型と狭い閉塞型を記入しますので、ほかの病院にかかる際に、呈示していただければ、主治医の先生は薬を安心して投与いただけます。
目の中を栄養する水が抜けにくくなり、眼圧があがります。
慢性の場合はゆっくりと、急性の場合は急激に視野をうしなっていきます。
レーザー虹彩切開術をおこなった後です。(茶目の左上に穴が開いています)
薬を安全にしようできるか記入する緑内障カードです。
診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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午前 9:00〜 13:00 |
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午後 15:00〜 18:00 |
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※火曜のみ受付12時まで。また月1回臨時休診がございます。電話でご確認ください。
眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。
原則予約不要です。
(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)
緊急手術がある場合、診療時間を切り上げる場合がございます。
コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。