お知らせ

2020.12.30 視神経の病気(緑内障)

緑内障について

緑内障は、失明原因の第一位で、有病率は40歳以上で17人に1人くらいと考えられている病気です。
女性の方に多く、男女比でいうと2倍近い割合になります。症状としては、視野が欠けたり、視野が狭くなります。いきなり大きく欠けてくる事はないのですが、視野が真ん中から徐々に抜けていきます。
あと、片方の目でなった人は反対の目もなりやすく、その場合たとえば「右がなって、5年後くらいに左がなる」というように時間差で症状が出てくることも多いです。
遺伝が結構大きいのですが、あとは近視が強い方、血液の循環が悪い方はなりやすいとされています。
人間は両目でものを見ていますから、片方の目にそのような障害が出ていても、もう一方の目でカバーするので気付かれない事が多く、ご本人の気付きに任せていると結構進行している事が多くなります。
普段の生活で片目だけでものを見る事は少ないですから、初期の方では症状ほとんどありません。逆に言うと自覚症状が出た時はもう初期ではなく、ある程度進んでいる状態となってしまいます。

病気の特性上、目薬で眼圧を下げて進行を遅らせるのが主な治療になるのですが、視野が回復するわけではないので、早期発見が大事になります。
推定で数百万人いるとされており、気づいておられない、潜在患者様も多くおられます。

緑内障は眼底検査・OCT検査・視野検査をしないと診断できません。眼底検査で神経を見て、その色味と形態で判断します。
人間ドックで引っかかられる方は非常に多いです。「視神経乳頭陥拡大」という項目で指摘されることが多いです。
働きざかりの40~50代で、人間ドックを受けられる機会のない方は、年に1回は眼科を受診されたらよいと思います。
最近はOCTという早期発見の器械があるので、それで確認したりして、緑内障である事が分かったり、将来的になりそうな場合(前視野緑内障)早めに治療しています。

緑内障はだんだん視野が狭くなっていくのですが、まず目薬で眼圧(目の硬さ)を下げて、進行を緩やかにします。
それでも視野狭窄が進んできたら薬を増やしていきます。目薬のみで将来的な視野の予防が困難と判断した場合は手術を検討します。
目薬でも手術でも、視野が回復するわけではないので、そういう意味では難しい病気ですが、最近は新薬が続々と開発されて、進行を止めるに近い事はかなりできるようになってきているので、真面目に通院されておられる方が失明に至る事は相当減っていますので、中高年の方、症状が気になる方は。まずは受診してくださいませ。

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診療時間

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