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2022.10.12 その他

スマホで、子供がドライアイになる?

今回、海外著名雑誌『Eye』に、小児のスマートフォン使用でドライアイが発症する可能性が報告されました。

スマートフォンのゲームを1時間連続することで、まばたきの回数が減り、間隔が開くことがわかりました。これによりドライアイが生じるまたは、悪化する可能性があります。

日々の診療でドライアイの低年齢化(小学生まで)は実感しておりましたので、それが裏付けられる結果でございました。当院ではドライアイ治療に力をいれております。

通常の目薬の治療のみで改善しないケースも増えておりますので、処置として、涙点プラグ(とくにコラーゲンプラグ)を行ったり、原因治療としてマイボーム腺梗塞の治療もあわせて行っております。

以下、論文の要約になります。

 

6~15歳の子ども36名(男14名:女22名)を対象に、スマートフォンのゲームを1時間連続でプレイさせる前向き介入研究を実施。ゲームの前後で症状と涙液膜(脂質層厚、涙液分泌量、安定性)を評価した。まばたき回数とまばたき間隔は、アイトラッキングヘッドセットを用いて、ゲーム前(会話中)とゲーム中継続的にその場で測定された。症状と涙液の変化については、t検定を用いて検討した。1時間を通してのまばたきの変化は、反復測定ANOVA、ボンフェローニ補正によるポストホック比較で検討した。

スマートフォンゲーム1時間後の症状は悪化したが、涙液には変化がなかった。まばたき回数は20.8回/分から8.9回/分に減少し、まばたき間隔は2.9秒から8.7秒に増加、この効果は1時間ゲームをしていても変わらなかった。

小児におけるスマートフォンの使用は、ドライアイの症状を引き起こし、まばたきの速度を即座にかつ持続的に低下させるが、涙の機能には1時間まで変化が認められなかった。

子どもたちのスマートフォン利用を考慮すると、今回報告された影響が持続するのか、あるいは長期的に悪化して眼表面への累積的な損傷を引き起こすのか、今後の研究によって検証する必要がある。

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