新型コロナウイルス感染拡大から3年目を迎えようとしております。感染予防のために日常生活にも大きな制約が生じ、大変ご不便で、不安な日を過ごされていることと思います。

当院では、厳重な感染予防のもと、安全に眼科医療をご提供できますよう、スタッフ一同つとめております。

この3年間で、眼疾患にも変化を感じております。まず、近視とドライアイの増加です。

年齢問わず、室内生活の時間が増え、PC、スマートフォン、タブレットを見られる時間が増えたことが原因と考えられます。

また、網膜剥離、黄斑変性、網膜静脈閉塞症などの、急性疾患の受診が、遅れて重症化するケースも増えました。

お話をうかがうと、『見えにくくはなっていたが、コロナが怖くてなかなか来れなかった』ということも、よくありました。

これらの眼底疾患の手術を多数おこなっておりますが、もう少し早く来院いただけたらと悔しく感じることも多かったです。重症な眼底疾患は治療のタイミングが大事で、視力予後に大きく差が出てしまいます。

現在ピークを迎えている第7波もいずれ収束するはずでございますが、当面新型コロナウイルスの脅威がなくなることは残念ですが考えにくいです。

この状況を踏まえまして、眼疾患が重症化する前に安心して受診いただけますよう、感染対策を今後さらに強化いたします。そのための院内のハード面の変更を、秋から冬にかけて行うための準備を現在粛々とすすめております。導入時にまたご報告させていただきます。