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2021.05.11 その他
ブルーライトカット眼鏡はパソコン眼精疲労に無効?
海外で行われた、多人数を対象とした、ブルーライトカット眼鏡のパソコン眼精疲労への効果をしらべた研究で、効果が無かったという研究結果が、著名雑誌:American Journal of Ophthalmologyに掲載されていました。
以前投稿いたしましたように、ブルーライトカット眼鏡は学童期の装用はのぞましくなく、成人のパソコン使用者の眼成疲労に対しても有効であるかは疑わしいということになりますので、装用する意義はすくないといえると思います。
パソコン作業の多い方は、年齢相応の近用眼鏡を使用されることは眼精疲労、作業効率のために重要です。通常のクリアレンズと同等であり、眼精疲労を悪化させたわけでもありませんが、ブルーライトカットタイプは追加料金を払って選ばれなくてもよいと思います。
以下、論文の日本語要約になります。
眼精疲労を伴うコンピュータ使用者120例を対象に、ブルーライトカット眼鏡によるコンピュータ使用時の眼精疲労緩和効果を二重盲検検証。眼科医のブルーライトカットレンズを用いた介入への見解(肯定的または否定的)が転帰に及ぼす影響も併せて検討した。
その結果、2時間のコンピュータ課題実施後の臨界フリッカー融合頻度(CFF)の平均変化量に、介入に肯定的な眼科医群と否定的な眼科医群(P=0.164)およびブルーライトカットレンズ群とクリアレンズ群(P=0.304)でそれぞれ有意差は見られなかった。眼精疲労スコアにも、眼科医の介入に対する見解(P=0.410)やレンズの種類(P=0.394)で差は見られなかった。有害事象は認められなかった。
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