お知らせ
2020.02.13 その他
TBS番組「あさチャン!」で過剰な表現
今回日本眼科医会などが、「『近視』に対するテレビ報道について」と題する一般市民向けの声明を発表しました。昨年11月6日に放送されたTBS系報道バラエティー番組「あさチャン!」で、「中学生1割が失明のおそれ」との報道があったことに対し注意・抗議をおこないました。
「中学生1割が失明のおそれ 近視防ぐカギは『太陽光』」と題された内容について、です。
番組では、「東京都内の小中学生の近視の有病率は70%から90%程度とかなり高い」と報告した横断研究を論拠に、「強度の近視」と「病的近視」を混同し「失明につながることのある近視の子どもが中学生の1割に上る」と紹介した。
番組のこの表現に対し、「近視が原因で直接失明を起こす『病的近視』と異なり、『強度近視』の方のほとんどは生涯良好な矯正視力を保つことができる」との見解を示しています。
現在、スマホ、タブレットなどの普及にともない近視の学童は毎年増加し、近視度数も悪化している傾向ははっきりあります。
近視が強いと、年齢とともに、網膜剥離・緑内障などのリスクは確実に高まりますが、「中学生1割が失明のおそれ」という部分が、過剰ということだと思います。
注意を喚起することは良いと思うのですが、マスコミとしてはキャッチーな表現をもとめることもあるでしょう。ただし過度に不安をあおってしまうことも問題があり、難しいところです。
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