お知らせ

2021.04.21 網膜の病気

加齢黄斑変性とは

黄斑とは、目の奥の眼底の中心部に存在する組織で、見える機能が集中している重要な組織となります。
その組織が、加齢変化で障害を受ける病気です。黄斑はカメラのフィルムにあたりますので、フィルムがゆがむように、ゆがんでみえたり、薄く見える、大きさが違って見える、中心部分だけ見にくいなどの症状をだします。生活習慣の欧米化にともなって、高齢者で急速に増えている病気です。
治療が難しくなることも多く、失明原因の第4位となっています。
男性に多く、喫煙・紫外線が発生のリスクとなります。滲出型と委縮型にわかれます。委縮型には有効な治療法は確立されておらず、サプリメントや生活習慣の改善による予防くらいしかありません。サプリメントはさまざまな市販され、インターネットでも購入できますが、有効成分の含有量が重要になります。最近は眼科でもサプリメント販売がみとめられていますので、オキュバイト、レチナバリアなどの製品がおすすめできます。
滲出型に対してはいくつか治療法があり、近年開発された、抗VEGF療法:硝子体注射により治療成績は向上しています。
使用する薬剤は、ルセンティス・アイリーア・ベオビュがあり、病状で選択しています。効果と安全性のバランスが良いアイリーアを選ぶことが多いです。ルセンティスは高齢者・全身疾患をお持ちの患者様にも安全に投与できます。ベオビュは比較的強い効果がありますが、ごく一部ですが視力障害も報告されていますので、ほかの薬剤で効果が弱い患者様が対象と考えています。
しかし、視力が回復することは多くなく、視力、見方を維持する目的となること多いです。
光線力学療法:PDTという治療も選択肢のひとつです。これは光感受性の物質を点滴して、黄斑に集めて、レーザーであわく広く照射する治療法です。総合病院でしか設備がないこと、高額になること、施行後2日間、日光を浴びないようにする制限など、ご負担の強い治療法です。したがって、注射を複数回おこなっても改善しない患者様が対象となります。
また、一度の注射で治る患者様はまれですので、繰り返す必要があります。治療が長期間にわたりますので、精神的・経済的に負担をかけてしまいます。
あわせて、禁煙や緑黄色野菜を多くとる、軽い運動をする、糖尿病や高血圧のコントロールよくするなども地道におこなうと良いでしょう。

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