お知らせ

2021.01.29 角膜・結膜の病気

最新の涙点プラグについて

ドライアイの涙点プラグ治療についてです。

寒い日がつづき、空気が乾燥している状態となっています。空気が乾いて湿度が下がると、目の表面の涙も蒸発しやすくなり、ドライアイが悪化します。
ドライアイの症状は、ごろごろする、痛い、乾く、見にくい、目やに、まぶしい、逆に涙が増えるなどさまざまです。いずれも涙の防御力が低下して起きる病気です。

また、ドライアイの悪化させる原因として3つの『コン』があります。『エアコン』『パソコン』『コンタクトレンズ』です。
コロナ禍でステイホームをもとめられる現状は、ドライアイに負担をかけやすい環境となってしまっています。

ドライアイの治療は、点眼が基本となります。現在、濃度、製剤の形状をふくめると、本当にたくさんの選択肢がございますので、当院では患者様の自覚症状、また、涙液の病態にあわせて層別の点眼治療をおこなっています。
点眼治療でも十分な効果が得られない場合、涙点プラグ治療を検討します。

涙点プラグは以前から行われている治療法で、涙点という眼がしらにある、涙の出口に蓋をすることで、涙を逃がさないようにして、涙を増やす治療法です。
点眼に比べて効果が速いのが特徴です。今まではシリコン製の素材のものを使用していましたが、プラグのサイズは通常、2種類しかありませんでした。
伸縮性がありますので、ある程度目の形にフィットしてくれますが、オーダーメイドでつくるわけではありませんので、目の形にあわずに、脱落してしまう方がある程度おられます。

その場合、シリコン製を再度使用しても脱落を繰り替えしてしまいますので、当院では、最新治療のコラーゲン製のものに対応しております。
コラーゲン製プラグ;キープティアは、コラーゲンですので、柔らかく液体・個体の中間のような性状です。涙の通り口の涙道にいれていくと、体温で温まって固くなり、固定し、涙道の形にフィットしてくれます。少しづつ溶かされてなくなっていきますので、3~6か月の目安で再投与を相談でおこなっています。

ドライアイは推定で2000万人以上いるとされる国民病に近いといえるかもしれません。また、ウィズコロナの生活環境でも悪化しますので、気になる方はご遠慮なく相談にいらしてくださいませ。
当院では、点眼・涙点プラグにくわえて、温罨法、マイボーム腺切開、アイシャンプーなどのマイボーム腺梗塞の治療にも取り組み、ドライアイの総合的な治療をおこなっています。

 

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診療時間

診療時間 日・祝
午前 9:00〜
13:00
○※
午後 15:00〜
18:00

※火曜のみ受付12時まで。また月1回臨時休診がございます。電話でご確認ください。

眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。

原則予約不要です。
(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)

緊急手術がある場合、診療時間を切り上げる場合がございます。

コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。