お知らせ

2023.05.01 水晶体の病気(白内障)

多焦点眼内レンズについて考えていること

当院では老眼治療ができる多焦点眼内レンズを用いた白内障手術に力を入れております。一生に1回しか白内障手術はできません。眼内レンズ選択は、その後の人生の見方を決める重要な選択になります。

当院では、手術後の見方の幅広い選択にお応えするため、国内承認の眼内レンズはすべて取り扱っております。

多焦点眼内レンズは保険会社の支払い対象ではなくなり、片目数十万円する、レンズ代が自己負担となりますので、治療費は高額となりますが、眼鏡がほとんど必要なくなりますので、術後の見方の満足度は確実に高くなります。

多焦点眼内レンズも日本導入以来、20年近く経過し、眼内レンズも進化してきています。最新の眼内レンズは、この6月に正式発売となる、㈱アルコンの『ビビティ』になります。以前にも投稿いたしましたが、従来の多焦点眼内レンズの弱点を克服するべく開発されたレンズです。単焦点並みのコントラストを確保して、異常光視症(ハローグレア)を感じにくくしています。

短所は近方の見方の弱さですが、当院で採用している、『モノビジョン法』と組み合わせるとその短所もほとんどなくせるのではないかと考えております。

『モノビジョン法』とは、片方の目を近視をなくする設定にして(ターゲットレフ:0D) 反対の目を軽い近視にずらす(ターゲットレフ:-0.5D~-0.75D)ことで、見える距離を伸ばすレンズ選択です。

当院では老眼対策として、標準となる単焦点レンズで、多くの患者様に採用しております。結果として老眼鏡を使う頻度を減らすことができております。

『ビビティ』に『モノビジョン法』を採用することが、理想形ではないかと個人的に思っております。実は欧米ではすでにはじまっており、日本人のデータが蓄積し安全性が確認されたら、積極的に選択していく予定です。

現在もっとも選択されている、『3焦点パンオプティクス』を両眼遠方0D狙いで挿入することがゴールデンスタンダードですが、いずれかを、患者様の見方のご希望でご一緒に選択していくことになりそうです。

 

 

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診療時間

診療時間 日・祝
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※火曜のみ受付12時まで。また月1回臨時休診がございます。電話でご確認ください。

眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。

原則予約不要です。
(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)

緊急手術がある場合、診療時間を切り上げる場合がございます。

コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。