お知らせ

2022.11.29 水晶体の病気(白内障)

多焦点眼内レンズの今後

目の手術でもっとも多いのは白内障手術です。高齢の患者様ほとんどがいつか受けられるようになり、もっとも身近な目の病気になります。

白内障手術の特徴は短時間で、安全性が高いということです。術後トラブルの頻度は減って、治療法も確立されていますのでどなたでも安心してお受けいただけるようになっております。

白内障手術では、水晶体の汚れを取って眼内レンズを入れて光の通りを回復させます。眼内レンズは年々改良されており、20年ほど前から多焦点眼内レンズという、老眼にも対応したタイプが使用できるようになっており、徐々に広まりをみせています。

多焦点眼内レンズは、数年前までは、先進医療適応で、保険会社から手術費・レンズ費の支払いを受けれましたので、その間に急拡大しました。

その後、先進医療から外れて、選定療養扱いとなり、レンズ費が自己負担となり、選ばれる患者様はその時よりは減りましたが、今でも、見方にこだわりのある患者様、比較的余裕のある患者様は選択されており、術後ほとんどの方が喜ばれております。

当院では、眼内レンズの選択肢は豊富にあります。国内承認のレンズはすべて取り扱っております。(海外メーカーのアフターケアに不安をかかえる未承認レンズはあつかっておりません。)

多焦点眼内レンズの現状と未来についてです。

2022年冬時点で、アルコン社の3焦点レンズ:パンオプティクスがもっともお勧めしやすいです。世界1位のシェアがあり、視力の能力が安定しており、人を選ばす満足度が高いです。データも蓄積しており医師側の安心感もつよいです。

ついでお勧めしやすいのが、ジョンソンエンドジョンソン社の連続焦点レンズ:シナジーになります。各距離の視力は3焦点レンズに遜色なく、30cmの近方の距離はさらに良いようです。国内のシェアは急速に伸びており、日本人と相性が良い可能性もあります。

また今後の眼内レンズの展開ですが、アルコン社と、国内2メーカーが、単焦点レンズと同等の遠方視力を確保して、中間まで見えるレンズを導入するという情報を得ております。

保険適応となるのか、選定療養あつかいとなるのかは未定ですが、患者様の選択肢が増えることはよろこばしいことです。

患者様にとって安全性・有益性が確認されましたら導入させていただきます。

 

 

 

 

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診療時間

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眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、オクルパッドの受付は終了30分前までとなります。

原則予約不要です。
(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)

緊急手術がある場合、診療時間を切り上げる場合がございます。

コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。