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2021.05.20 水晶体の病気(白内障)

眼内レンズの選び方

白内障は、目の中心にあり光を内部までおくる水晶体が濁って光を通しにくくなる病気です。白内障手術では、これを吸引して取り除き、人工のレンズ;眼内レンズと交換して、光の通りを良くして視力を回復させます。

眼内レンズは、特殊な素材でつくられており、何十年と保たれますので、1生涯使用できます。

交換やケアの必要はありませんが、目の中にありますので、想像されていたものと違うからといって交換することは困難となります。

したがいまして、術前に医師・スタッフとよく相談されて、後悔されないようにレンズの種類・ピントの距離を選んでいただく必要があります。

眼内レンズは、技術の進歩とともに種類が増えてきています。おおまかに2種類にわかれます。焦点を一つだけもつ単焦点レンズと、複数の焦点を持つ多焦点レンズです。

単焦点レンズは保険適応ですので、負担額がすくなく、もっとも歴史がながい安心感はあります。

多焦点レンズは、15年ほど前から日本に導入された比較的新しいタイプになります。技術の進歩とともに、2焦点レンズからはじまったのが、焦点深度拡張型レンズ、3焦点レンズ、連続焦点レンズと、種類が広がってきています。

多焦点レンズは昨年3月までは先進医療として認められており、先進医療保険をもっておられた場合、生命保険会社から手術費、レンズ費、術前後の検査費が給付されておりました。

しかし、現在は先進医療からは外れて、選定療養となっています。

患者様自身でレンズ費用をご負担されることとになりますので、ある程度高額になります。(健康保険適応の手術費の何倍もします)

したがって、選択される方は減っており、白内障手術全体の5%(20人にお一人くらい)ほどどなっております。(当院では10人にお一人くらいです)

ただ眼鏡なしの生活に憧れをお持ちの方、遠くも近くも見る必要のある生活を送られている方、テクノロジーの進歩を享受してなるべく性能の良いレンズを使用したい方には有力な選択肢となります。

また、単焦点レンズとして取り扱われますが、見える距離が少しひろがった、レンティスコンフォートというタイプもあります。

また、多くの方が選択される単焦点レンズでも、ピントの距離の設定は重要になります。単焦点レンズの場合、目からある一定の距離が一番よく見えて、そのピントの距離からは、遠くなるほど、また近くなるほど見方が落ちていきます。

そのピントの距離をどこに設定するかが、術後の満足度におおきくかかわります。もともと近視なのか、遠視なのか、度数がどれくらいであったのか、現在の趣味やご職業、また術後の見方のご希望などを細かくお伺いすることで、ピントの距離を設定する必要があります。

また、左右同じ度数のレンズを入れることが多いのですが、施設によってはモノビジョン法という、左右わざと度数差をつけることで、ピントの距離を広げる工夫をすることもあります。(当院もこの方法を採用しております。眼鏡の依存度を減らせるよい治療法と考えています。)

 

 

 

 

 

 

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診療時間

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(手術・特殊検査・ハードコンタクトレンズ処方は予約制です。)

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コンタクトレンズ未経験の患者様の処方は行っておりません。