お知らせ

2020.07.04 水晶体の病気(白内障)

白内障手術を待ちすぎると、、、

白内障手術は技術的に完成域にあり、当院のデータでは、ほとんどの方が5分程度の短時間で安全に終わっています。

ただやはり目の手術ですので、恐怖心をおぼえられる方はおられます。

ご本人のご希望、ご理解にそって手術をおこなっておりますが、白内障を放置しすぎることで起きる障害もいくつかありますので、適切な時期に手術をうけられる必要があります。障害を起こしそうになってしまっている場合には、手術を強くおすすめさせていただきます。

以下の3つの障害の可能性があります。とくに②がもっとも注意が必要になります。

①目の炎症を起こす可能性

水晶体が真っ白になるくらい進行した白内障では、水晶体が溶け出して強い炎症を起こすことがあります。水晶体融解性ぶどう膜炎といいます。激しい痛みや充血を伴い、時間が経つほど悪化するので、緊急手術が必要となってしまいます。癒着や混濁などの視力への後遺症が残ることもあります。

まだ水晶体融解まで起こしていなくても、相当に進行していて融解の危険性が高い場合には急いで手術しなければなりません。

手術が難しくなり、時間が長くなり、そのぶんトラブルが起こる可能性も残念ながら増えることになります。

水晶体は年齢とともにだんだん固くなります。個人差はございますが加齢現象ですから避けられません。視力はそんなに悪くなくとも相当固くなっている場合もあります。

幸い、水晶体が固くても対応できる手術手技が編み出されておりますので、手術は可能です。しかし、それでも固いと水晶体の破片が刃物のようになり、手術操作に伴う水流に乗って周囲を傷害し、角膜を透明に保つための細胞を損傷したり水晶体を包む膜を破ったりすることがあります。眼内レンズをぬいつけたり、眼内深くに落ちた水晶体の破片の処理が必要になったりすることがあります。

手術時間は何倍にもなってしまいます。

白内障の進行が通常の範囲内で、水晶体が柔らかいうちなら、そういうトラブルの可能性は非常に少ないのです。

②緑内障発作を起こす可能性

白内障が進行すると水晶体は、混濁すると同時に徐々に膨らんできます。すると水晶体は虹彩(こうさい)を後ろから圧迫し、眼球内の水(房水=ぼうすい)が排出される下水口(隅角=ぐうかく)を押しつぶしていくことで狭くしてしまいます。この下水口が完全にふさがってしまいますと、眼圧が一気に上昇します。これが急性緑内障発作です。眼科の緊急疾患の代表的なものです。

緑内障発作を起こすと頭痛・眼痛・吐き気などの激しい症状に襲われ、緊急手術が必要となってしまいます。大きく視野が欠けてしまいます。この視野欠損は回復できませんので、視力の後遺症を残してしまいます。

もともと、眼球の大きさが小さい高齢の女性でみられます。

緑内障発作の危険がある場合には、たとえまだ視力が良くてご本人が困っていなくても、早めに手術したほうが安全だと思います。

③眼内レンズ度数計測が不正確になる可能性

眼軸長というのは眼球の長さです。白内障手術の時には水晶体を「眼内レンズ」と交換します。眼内レンズの度数を決めるために眼軸長を測る必要があります。

眼軸長を最も正確に測定できるのはレーザー光を使う方法、光学式測定です。白内障が進行しすぎるとレーザー光が通らなくなって、この方法が使えなくなります。代わりに超音波を使って測定しますが、どうしても不正確になりやすいです。

結果として、眼内レンズの度数合わせが不正確になりやすいのです。そのため、術後の裸眼視力がご希望どおりいかないことがあり、最悪の場合、再手術になることもあります。

また、最近ふえている多焦点眼内レンズの使用も困難になります。

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休診日:火、土曜午後・日曜・祝日

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